15年ぶりの新刊だったとは驚きです……。 とはいえ、私が有栖川氏の著作にハマったのは1990年代の終わりでしたから、多分待っていた歳月は10年くらい……。それでも10年くらいか;; 次もこのくらいかかってしまうとしたら、かなり泣けますね。 でも、やはり江神さんは大好きな存在で、読み始めたらノンストップで読了してしまいました。 二段組でこの厚さは手強かったけれど、一日で読み終えられてよかったですよ;; 大学に姿を見せない江神さんの身を案じるアリス。下宿には、急成長を遂げる新興宗教<人類教会>の本部がある神倉へ向かったとおぼしき跡が。 推理小説研究会のメンバーとともに神倉へ向かったアリスは、なんとか江神と再会するが、その直後、事件に遭遇する……。 <城>のような宗教本部とそこに渦巻くさまざまな感情。 事件は連続殺人の様相を帯びてゆく……。 相変わらず、似非ミステリファンの私は真相にかすりもしない感じでしたが、今回の解決篇はがっかりしない感じでよかったです。犯人が事件を起こすに至った過程にも、納得できる部分がありましたしね。作品としては申し分ない感じでしょうか。 ただ、長いのには辟易しました。なんでだろう。 イージスとかと比較して、同じくらいだと思うんですけどね。 多分、事件そのものに関する記述ばかりで、シリーズものとして江神さんの謎に迫る部分が少なかったからかもしれません。←私の興味はそこですから;; まあ、最後になぜ江神さんがこの宗教に興味もないくせに本部を訪れたかという説明はされますがね。 しかし、あと長編一冊でこのシリーズは完結するのだそうです。 短編集も発行されるそうですが。 江神さんに関するお母さんの予言が外れて、彼が予言に囚われずに自分の人生を歩き出してくれることを祈っています。
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