暗黒神殿 アルスラーン戦記12 暗黒神殿 アルスラーン戦記12
田中 芳樹 (2006/12/07)
光文社


あらあら、一年ぶりの新刊ですよ。がんばっているではありませんか、田中さんったら。
ってゆーか!!
あいている年月が尋常でないわけですから、とっとと続きを書いてほしいわけですけどね、ええ。
年月があいたおかげで挿絵も出版社も変わってしまったわけで、でも今更新装版なんかほしくない私は買いなおしていたりなんかしないわけですよ。←まんがの新装版は買うくせにな;;
正直、変わった挿絵の丹野さんも好きな方なので(天野さんのお弟子さんだって本当ですか?)、新装版も欲しいんですけどね…お金と本棚の問題ですよ、ええ。ノベルズだしね。

それはさておき。
作品自体はやはりとても好きなのです。
中世ペルシアらしき異世界を舞台にしたファンタジーなんですけども、田中さんらしく蛇王ザッハークや聖王カイ・ホスローなどを絡めて、おもしろく展開させてくれています。主人公のアルスラーンにはいろいろと秘密が隠されていて、これがなかなかおもしろい。
隣国ルシタニアにいきなり攻め入られ、王である父・アンドラゴラスは囚われの身に。若年の王子・アルスラーンは勇猛で知られる騎士・ダリューンとともに落ち延びるが……というところから始まるお話は、決してただの貴種流離譚ではなくて、やっぱり生き方を考えさせられるのですね。
アルスラーンが見事祖国を敵の手から救い出し王位に就く第一部とそれ以降の第二部に別れているんですが、第二部で止まってしまっていたわけですよ。
第二部も結構おもしろいですよー。私、第二部のヒルメスは結構好きだなあ。ヒルメスというのは、アルスラーンのいとこにあたる存在なのかな。アンドラゴラスの兄の息子ということになっているけれど、実はアンドラゴラスとその兄の父王が息子の嫁に手をつけて産ませた子供だったりするんだよね。アンドラゴラスの兄が亡くなったとき、王位は自分のところに回ってくるはずだったのをアンドラゴラスが簒奪したといって敵対している人です。いろいろ苦労する中で成長してきたかなーと思うんですよね。ぜひ、途中で止まっている人も読んでみてはどうでしょうか?

魅力的なキャラクターは数多くありますが、私はやはりナルサスが好きですねえ。なので、今回の彼のエラムに告げたセリフにはちょっとドキっとさせられました。ダリューンとの会話が好きです。女性陣ではファランギースですかねー。この人はユニークでよいです。

借金の多い田中氏ではありますが、旧作の続きを延々待ち続けている人がいるということを忘れずがんばって欲しいと思います。
私としてはタイタニアとかもがんばってほしかったりします……。

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