そして、ようやく『十二国記』。ああ、それなのに、何ゆえ外伝的性格のこのお話を取り上げるのでしょう、私ったら;; 本編を語ると長くなりそうなので、それはまた次の機会に譲って、今回はひたすらミーハーに行きたいと思います。 はい、そうです、私は『十二国』の主従の中で一番延主従が好きな上に、小松尚隆イチオシなのです〜〜。 延主従は、このお話で現在確認されている主従中、王も麒麟も胎果という実は異色の存在なのですが、だからこそ彼らは既存の発想に囚われることなく様々な改革を行い、延を発展させることができたのかもしれませんね。とはいえ、倭の人間であれば誰でもできることかと問われれば無論そうではないわけなので、小松の才覚も勿論優れていたのでしょうけど。 このお話は小松と六太の出会いが語られる話であり、また天狼真君である更夜と彼らとの話でもあります。 王としてのあり方、たったひとりを選ぶということの重さ、いろいろなことを考えさせられます。 多分、十二国中、一番読み返された話であり、またドラマCDなどで聞き込んだ作品でもあります。 王と麒麟の出会いはまさしく運命ですが、彼らの出会いは本当に運命としか言いようのないものだったと思います。 戦乱の最中、己の守るべき民を失い、失意のどん底にあった小松に治めるべき国を与えようかと問う六太。 このやり取りが本当に好きです。 小松はいい男だよなーと思います、ええ本当に。 大好きなんですよ!! そんな小松に反乱を仕掛ける側の主従も切なかったなー。 ラストの方で六太を自ら救出に来る小松の、「あまり心配をかけるな……」という言葉は、普段の茶化しあいからは窺うことのできない、本当の絆が仄見えて、嬉しかったり。 更夜も本当に切なかったですよね。 約束が果たされて、本当によかったと思います。 それまでに、長い長い歳月が必要だったのだけれど。 この話に限っては、ドラマCD推奨です。 小松は梁田さんでも相沢さんでも構わないし、六太も更夜も同じだからいいんですけど、何が違うかというとあれですよ、延の官僚たち!! ドラマCDのおまけの文庫もすごい好きなので、機会があったら聞いてもらいたいです。
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いやー、おもしろかったです。ってゆーか、あれですよ、教団内部のお話もおもしろそうですよ! これは、あれですね。何かを彷彿とさせます。 そう、たとえて言うならば『キル・ゾーン』を読んでいて、外伝の『ブルー・ブラッド』の方が気になる存在になってしまったかのような、あれですよ! ヴァルカーレとか、ナイト・ライダーのエイセルさまとか、もともと気になる存在でしたが、この作品のおかげでもっと気になる存在になりました〜〜。 ブラボーです、須賀さん!! この先も楽しみにしてます〜〜。 この話は純然たる外伝で、本編主人公たるキリたちはかけらも出ていません。でも、この話のおかげでキリがどうやって生まれ出でたのか、とかそのあたりは察しがつくような感じになっていますね。 若かりし頃のヴァルカーレと<緋の眼>サンティスのお話。 ラストが寂しい感じでしたが、ここが彼らの終わりではないので、本編の決着を楽しみにしたいと思います。 それにしても、教会って何かこう人を惹きつけるものがありますよね←そんなばかな。 自分は全く信心深くないのでいささか冒瀆的かもしれませんが、ストイックなところに惹かれますよ。己を律するとか、そういうのも、自分の信じる神ゆえに、で。 己の内なる神を信じることで、自分を律したり救われたりできるのなら、とても幸せなことなのではないかと思うのです。そういう、心の拠り所があるというのはよいことなのではないでしょうか。少なくとも、何も支えを持たずに自暴自棄になっているのとは比べ物になりませんよね。 例えば神でなくてもいいから、そういうものが持てたらいいのになあとは思います。
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すごい久々に読みたくなって、ついうっかり発掘してきてしまいました……。いやーん、もう10年前ですか!!年月の経つのはほんとに早いなあ〜。 このお話は『J-BOY』に登場する寮長コンビ・滝本先輩と湖西先輩の数年後の話なんですよね。雑誌の休刊に伴って、『J-BOY』が打ち切りみたいな感じで終了してしまい、その後の二人が気になっていた私としては、読めてよかった〜〜と思うようなお話だったわけですが。すごいわかりやすい私は、『J-BOY』も終わり二冊しか購入していません。この二人がメインになってくるところね。 その終わり二冊の中で、湖西が自分の気持ちを持て余すようになって、わざと滝本を避けて夜遊び三昧しだして、親父さんには呼び出され、婚約者さんなんかもいたりして、ぐちゃぐちゃに悩むところがあるんですね。そんな彼の様子を見て、親父さんは婚約者さんに「何を考えているかわからない」とか愚痴るところがあるんですね。そのときの婚約者さんの返答が、ものすごく心にひっかかっていたりするわけです。 『かなうかどうかは問題やないんです』 見つけられるだけで、本当に幸せだと思いますよ、私も。 で、『君の手を離さぬように』なんですが、これはちょこっと大人になった分、内容もオトナでした;笑。 とはいえ、10年前ですからね〜。上品な感じですよ;笑。 将棋でタイトルを次々に得ていく滝本とバスケで日本代表に選ばれるまでになる湖西。 その二人の関係に目をつけたカメラマン。 基本的に、この二人は、汚れていない感じがものすごく好きでした。 特に滝本。 壊れ物みたいに繊細で、きらきらしていて、硬質で。 すごく懐かしかった。やっぱり、これ好きだった。 再確認できてよかったです。
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あらあら、一年ぶりの新刊ですよ。がんばっているではありませんか、田中さんったら。 ってゆーか!! あいている年月が尋常でないわけですから、とっとと続きを書いてほしいわけですけどね、ええ。 年月があいたおかげで挿絵も出版社も変わってしまったわけで、でも今更新装版なんかほしくない私は買いなおしていたりなんかしないわけですよ。←まんがの新装版は買うくせにな;; 正直、変わった挿絵の丹野さんも好きな方なので(天野さんのお弟子さんだって本当ですか?)、新装版も欲しいんですけどね…お金と本棚の問題ですよ、ええ。ノベルズだしね。 それはさておき。 作品自体はやはりとても好きなのです。 中世ペルシアらしき異世界を舞台にしたファンタジーなんですけども、田中さんらしく蛇王ザッハークや聖王カイ・ホスローなどを絡めて、おもしろく展開させてくれています。主人公のアルスラーンにはいろいろと秘密が隠されていて、これがなかなかおもしろい。 隣国ルシタニアにいきなり攻め入られ、王である父・アンドラゴラスは囚われの身に。若年の王子・アルスラーンは勇猛で知られる騎士・ダリューンとともに落ち延びるが……というところから始まるお話は、決してただの貴種流離譚ではなくて、やっぱり生き方を考えさせられるのですね。 アルスラーンが見事祖国を敵の手から救い出し王位に就く第一部とそれ以降の第二部に別れているんですが、第二部で止まってしまっていたわけですよ。 第二部も結構おもしろいですよー。私、第二部のヒルメスは結構好きだなあ。ヒルメスというのは、アルスラーンのいとこにあたる存在なのかな。アンドラゴラスの兄の息子ということになっているけれど、実はアンドラゴラスとその兄の父王が息子の嫁に手をつけて産ませた子供だったりするんだよね。アンドラゴラスの兄が亡くなったとき、王位は自分のところに回ってくるはずだったのをアンドラゴラスが簒奪したといって敵対している人です。いろいろ苦労する中で成長してきたかなーと思うんですよね。ぜひ、途中で止まっている人も読んでみてはどうでしょうか? 魅力的なキャラクターは数多くありますが、私はやはりナルサスが好きですねえ。なので、今回の彼のエラムに告げたセリフにはちょっとドキっとさせられました。ダリューンとの会話が好きです。女性陣ではファランギースですかねー。この人はユニークでよいです。 借金の多い田中氏ではありますが、旧作の続きを延々待ち続けている人がいるということを忘れずがんばって欲しいと思います。 私としてはタイタニアとかもがんばってほしかったりします……。
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新年の第一冊目は五條さんです〜。 は〜い、今年もまだまだ五條さんに夢中だと思われますよー。 とりあえず、年度末には発売になるであろう<革命>シリーズの文庫と単行本は期待しております。わくわくだわ。 さて、この『瓦礫の矜持』。 個人的に「矜持」という言葉が好きなので、インパクトがありました。 私は「自尊心」とか「プライド」とかいう言葉よりも「矜持」の方が好きなんですよ。前者は最近よく見かけるせいでしょうか。なんだか安っぽく思えてしまうんですよね。(だけど、一条ゆかりの『プライド』は好きだ。終わり方次第では多分買ってしまうでしょう。) 「矜持」を高く保つことのできる人間は好きです。それに見合う才能や能力は必要だと思いますけどね。できれば自分もそんな人間でいたいものですが……どうなんでしょう? この話は、簡単に言えば警察に否定的な感情を持つ人々の復讐譚のような感じでしょうか。直前に交番に立ち寄ったにも関わらずストーカーに殺されてしまった妹を持つ男性を中心に、東北の中心都市を舞台に話は進行していきます。 五條さんは割と数人の人物の心情と行動を組み合わせて事件を作り出していく話を描くことが多いと思うのですが、この話もそういった流れ。 その中で、タイトルの『瓦礫の矜持』とは一体どういう意味なのだろう、と思っていました。最後まで読んで、自分は、「ああ、これは瓦礫にも矜持があるということなのだな」と理解したのですが、どうなのでしょうか。私の言う「瓦礫」とは掃き溜めに回された黒羽であり、自分の大切なボードゲームを汚されたというだけで人を刺した大野や覗きをしたことで自分を捕まえた警察に逆恨みをする岸田でもある。 つまり、どんな人間にも矜持はある、ということなのだ。 だけど、自分も時々それを忘れそうになることがある。 思い上がってはいけない。 自戒を含めて、そう書いておこうと思う。
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