2006年のラストを飾るのはこのマンガです。 すいません、それなのにBLです。 これ、3話までと4話以降が別の雑誌掲載になっているのは最初の掲載誌が3号で廃刊になったからなんですよね。きっと私みたいな人が多かったに違いない;; まあ、その頃から気にはなっていたのですが購入せずに終わっていました。なんだか最近草間さんが気になるので、ちょっと買ってみた次第。『はつこいの死霊』ですよ。このタイトル、気になりますよねえ?ってゆーか、私のように妄執が深そうな人間には似合いのタイトルだわ;; BLは今までにも数冊上がっていますが、いつもにもましていたたまれないので、続きは続きで。←なんか日本語が変ですね;; BLがなんだかよくわからない人および男性は読まないほうがよろしいと思われます。
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平家物語 / 梶原 正昭、山下 宏明 他
ついに一年以上借りっぱなしになってしまった……。今、読まなくてはならないだろうとかなりの罪悪感を覚えている本のうちの一冊。あ、この上巻は読み終えたんですよ。このあとに下巻があるのね。それがまだほとんど手付かずなんです。 本来は下巻のほうが戦も盛りだくさんでおもしろいはずなんですが、気持ちが盛り上がっていないので、どうも原文にチャレンジする勢いがないんですよね。自分に喝を入れるためにもちょっと書き記しておこうと思います。 自分は古典でひょっとすると一番『平家物語』が好きな人間なのかもしれません。何が自分を惹きつけるのかと考えてみると、あれです。『滅びの美学』とか『栄華の儚さ』とか『悲壮な終焉』とかそういうもの。 お花見をしながら散り行く桜に馳せる想いのようなものを、この作品に感じます。 流れは歴史に沿っているようですが、人物造形などはかなり脚色が入っているそうですね。私が一番衝撃を受けたのは重盛のことでした。平家の人物の中で、一番人格的に均整が取れていて、理性的で良心的な人物である彼が私は大好きだったのですが、清盛との対比を明らかにするために意図的に脚色された部分が多いと聞いて、驚いてしまいました……。そのため比較してみようと『保元物語』も借りてきてあるんですけど、まだ読めていません……。 下巻になると源氏の描写も増えてくるはずなので、下巻を読んでいたら義経とか注目してくるかもしれませんね。『義経記』も気になる本ですが、遙か昔に司馬遼太郎の『義経』を読んで、かる〜いショックを受けたことのある私は、なかなか読めないかもしれません。 なーんて、もっともらしいことを述べておりますが、ここんとこの第何次かわからない平家ブームは、個人的に『遙か3』にハマっていることが原因なのは明らかです。まあ、重盛は将臣くんとは関係なく、以前から好きだったんですが、将臣くんのおかげでさらに詳しく知りたいなあと思ったのでした。『遙かなる時空の中で3』はめちゃくちゃおもしろいので、ぜひやってみてください。おすすめのゲームです。ははは。
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吉本隆明さんって、私らの年代にとってはすごい評論家、という感じがします。私にとっては、作家・よしもとばなな、漫画家・ハルノ宵子姉妹(あ、姉と妹を逆に書いちゃった;;)の父という印象が強くて、実は彼の文章を読んだことはほとんどありませんでした。 職業柄、「ひきこもり」というものに対峙しなくてはならないことがあって、それでふっと目についたので手にとってみたのです。内容はなかなかおもしろかったです。語り口調なので読みやすいと思います。 そもそも、私も引きこもり傾向の強い子供でした。一番楽しいのは本を読んでいる時間でしたから、一人でいることも自然と多かったし、そういう時間を大事にしていたので恐らくかなり自分勝手だったと思います。 学校にいる時間は友人を作って仲良くやっていたように思いますが、さて、本当に大事な友達っているのかなあ〜と考えるとそう多くは思い浮かばないあたり、人でなしかもしれません。 今も、何日でも他人に会わなくて平気で過ごせるし、お金さえあって生活できれば引きこもりでも全然構わないのでは?と思えるくらいな人間です。←まあ、そうできないから就職して働いていますけどね。 私は、他人に頼らないでも生きていけるようになりたかったのです。 一人で何でもできるようになりたかったのです。 だから、一人でいられる時間には、いろいろなことを考える子供でした。 この本に惹かれた理由は、副題の「一人の時間をもつということ」にもあります。 今は、「一人でいること」をひどく恐れる子供が多い。 自分にはできないそれをたやすくしている子供を標的にする子もいる。 私はくどくどしくもっと友達を作りなさい、なんてことを言う大人ではいたくない。価値観の合わない人間と無理に話すことが苦痛だと知っているから。 ただ、早く、同じ視点で語り合える人に出会えるといいなと思うばかりだ。語り合うこともとても楽しいことなのだと感じてほしい。それこそが、人間がひとりきりでは生きていけないことの、本当の意味だと思うから。
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マリオネット (第1巻) / 愛田 真夕美
ちょっとー!! なんで11月発売なのに画像が入っていないのー! 超ショック。 でも、書いちゃう。 この作品のシリーズが頭から終わりまできちんとまとめられたものは今まで出版されておらず、今回初めてまとめられるそうです。 そうなんだよねー。第一話はほかのコミックスの最後に入ってたし、コミックスが出版されたあと、かなり経ってから一作だけ発表された続編は未収録のまま。 今回、それがきちんとまとめられるということで、今まで購入していなくてよかったと本当に思いました←あれ? 私は早熟な子供だったんでしょうね。 この作品を読んだのは多分小学校の終わりから中学生頃だったと思いますが、その頃にはもう、なんと言いますか、今の私を形作るおおまかなデザインは出来上がっていたのですね。 ダニエル少年は大好きでした。 傷ついたがゆえに壁を作って誰にも心許さず……。 だけど、愛する姉の裏切りが義母による陰謀によるものだったことを知り、一人の少女との出会いと別れと、そしてその後のさまざまな人々との出会いによって、彼が成長していく…。 そのさまがとてもよかったと思います。 今思うと、私も同じように何らかの「変化」を望んでいたのでしょう。 あれから二十年近くの年月が過ぎ去って、自分の変化がよいものであったのかそうではなかったのかはわかりませんが、私も確かに変化しました。 誰でも変化していくものなのです。 途上で停滞することなどできはしない。 ならば、少しでも、自分の納得できる変化ができればいいと思います。 ダニエルがその手で自分の運命を切り拓いていったように。
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あー。携帯版出ているんですね。 初めて知りました。 偕成社では文庫は無理だろうから無難なところですかねえ。 敷居が下がって読んでくれる人が増えればそれに越したことはありませんが。 いわゆる<貴種流離譚>というやつだと思います。 不遇な育ちをした王子様が国を出されて、さまざまな苦難ののちに国に戻って英雄となる、というような。 私はこの手の話が大好きです。流浪の王子様…なんてステキな響きなのでしょう。王子様が気位が高くて何でもよくできて、その上美形なら言うことはありません。 ところが、この王子様は全く私の好みではなかったのでした。 今思ったけど、ちょっと「アルスラーン戦記」に似てますね!←あ、新刊読まなくちゃ。 守り人シリーズは、この王子様の成長物語でもあるので、最初のこの話ではまだまだ発展途上なのは致し方ありません。そう思って、一生懸命読みました。 何が私の好みに合致していたかというと、ひょんなことから彼を守ることとなる護衛のバルサです。バルサは女性ながら優れた戦士ですが、それゆえにいろいろなことも体験してきているのです。彼女のためにがんばって読んでいるので、彼女が登場しないとちょっとがっかりしてしまいます。 とは言うものの、子供に読んでほしい本ではあるし、読んで考えることができれば、その子供の成長に必ずつなげてくれる本だと思います。 既刊がかなり出版されていますので、ハードルを高く感じる方もいるかと思いますが、自力購入が難しければ、図書館には大概置いてあると思いますので、ぜひとも手にとってみてください。
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華麗なる「二階堂蘭子シリーズ」の第一作(でいいんですよね?)です。 この、乱歩的なゴシックミステリに、衝撃を覚えたのは私だけではないと思います。本当に乱歩の正当な後継者だと感じました。 ラストの犯人が明かされるところなんか衝撃でしたよね。 しかしながら。 自分で所持していないので細部をすっかり忘れてしまいました;; でもでも、本当に素晴らしく感動したんですよ。あまりに見事で。 で、勢いで『聖アウスラ修道院の謎』を読んだら、意外におもしろくなくてがっかりしてしまったのですが、その後も読んでみるとやっぱりおもしろかったので、やっぱり購入しようと思いつつ、『人狼城の恐怖』の前でストップしております。 がんばって読もうっと。
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日渡さんのお話で、一番大切で、だからこそ、これ以降はもう読まなくなってしまった、そんな記念碑的な作品。 まだ作品を発表している人に対して、こうした言い方はひどく傷つけるものであるかもしれないけれど、この作品よりも前の作品の方が、やっぱり好きだった。これを描いたことによって、それまでに持っていた日渡さんの何かが消えて、何かが新しく備わったと思います。 亜梨子は引っ越してきたばかりでうまく周囲に馴染めずにいる。そんなとき、マンションのお隣に住む輪くんに、変になつかれ迷惑を感じていた。あるとき輪くんはマンションのベランダから転落するという事故に遭い、それ以降不思議な前世の記憶を取り戻す。同じ月基地の記憶をもつ7人の仲間を探し出し、この稀有な惑星である地球を母星と同じ目に遭わせないようにしようと画策するが……。 あんまり書くとネタバレになってしまっておもしろくないので控えますが、私は、この話の中で紫苑が一番好きだったんですよね。現世の人物はどの人もあんまり好きではなかった。前世の人物の中でも一番紫苑が大好きで、この孤独が木蓮と気持ちを通じ合わせていく中で救われていって、だからこその執着が恐ろしくも感じられるのだと思います。過去編は紫苑視点と木蓮視点とあったわけですが、木蓮視点のギャップがすごくて大笑いしながら読んだような記憶があります。 だけど、結末は個人的に納得がいかなかった。 あれだけ前世にとらわれるまいと抗い続けたのに、結局はそうなるの〜?みたいな感じで、少々ご不満でした。そのため、次世代編は買い揃える気にもならず放置されております。 だけど、この作品を描ききった日渡さんの力量は並大抵のものではないと思うし、やはり好きな作品には違いないのです。
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「キル・ゾーン」「ブルー・ブラッド」以降で久々に私の心を掴んだ須賀作品。「流血女神伝」も長く続いていますが、私の場合須賀さんの作品は梶原にきさんが挿絵というのがデフォルトなので、これは久々にキター!!という感じでした。 まず、筋立てがおもしろい。 キャラクターが好み。 キリが好きなんです。美人で能力が高くて、世間知らずで時におバカさんなところとか。もう、ステキですよねー。 そう、この話では、イチオシが珍しく女の子なのだ。 ニオシはハル神父であります。 <黒真珠>を操るキリはディートニアの転覆を企んでいるわけですが、まだまだとてもその域には達していない。仲間も少ないし、加勢も期待できないし、どうやってそれを達成するのかもわからない。キリの成長が今後を左右していくのでしょう。どんなふうに成長していくのか、それも楽しみなところ。 宗教を媒介にして権勢を誇っているディートニアは、遙か昔のキリスト教国を思い出させるし、須賀さんは世界史をやっていた方なので、そのへんの描写とか上手だし。でも、ちゃんとSFだし。 そう。 どうも私は須賀さんはSFの方が好きみたいよ? 最新刊は番外編でヴァルカーレ総主教の幼馴染さんがメインのようですが、まだ読んでいません。早く読まなくちゃ。 ヴァルカーレ総主教という人も謎の人で、今後の展開がめちゃくちゃ楽しみなのですよね。 ざくざく続きを書いてほしいものです。
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一時期爆発的に売れましたよね。最近は全然聞きませんが。 教科書にも採録されたのに、改定されたらきれいに消えていました。 教科書を作る人も、時流に合わせていないでもっともっとスタンダードに読まれるものを掲載してくれればいいのになあ。音楽の教科書なんて特に強くそれを感じます。 まあ、それはそれとして。 一枚の葉っぱのフレディが経験する一年間を通して、いのちの大切さを訴えかけている絵本です。絵本ですが、そのテキスト量たるや、普通の絵本の比較にはなりません。よーく読むといいなあと思う表現がたくさんあります。 葉っぱが季節を通して変化してゆく絵も綺麗です。 変化は自然のこと。 誰もが変化せずにはいられない。 ただ、その中で、どのように変化していくかだけをその人が決められるのです。 不本意な変化ならば受け入れなければいい。 自分の納得のいくように生きていってほしい。 そして、すべてを終えるときにはどうぞ、安らかに。 そんな祈りが込められているように感じます。
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やあっと続きが出ましたよ……長かった……。 でも、二巻の画像がなかったので一巻で;; しかし、ルチルも隔月刊になったので、もう少し早いペースになることでしょう。 このお話は、『ディア・グリーン』という作品のカップルが、くっつく過程を描いたお話、のようです。普通の親友だったふたりが次第に違う感情に支配されてゆくさまは、じれったくもありますがなかなかに心惹かれる展開で、嘘くさくなくてよいです。私はこういう、くっつくまでの展開を丁寧に追ってくれる作品が好きなので、このお話はまさしくツボなのでした。 縁は大学を中退して喫茶店経営を目指してバイトに励んでいる。音海はデザイン事務所に籍を置いてデザインの仕事をしている。彼らは、縁の友人で音海の元カノ・涼子を介して知り合った仲だったのだが、音海が涼子と別れた後も、よい友人としての仲を保っている。そんな彼らだったが、知り合って五年が経つうちに、次第に気持ちに変化が出てきて……。 というような内容です。 富士山さんのお話を私が好きなのは、心情表現が丁寧だからでしょうね。 単に惚れた!告白!くっついた!!という流れではなくて、どうしてこの人を好きになったのか、この人でなくてはだめなのか、自分でも戸惑いそうなその気持ちを、丁寧に考えてくれるから好きなのです。 だってねえ、BLですよ。 同性を好きになることに躊躇しないなんて嘘でしょう? そこには当然なんらかの葛藤があって当然だし、それがないなんて嘘にも程があります。 だから、私の手持ちのBLには、明るい学園ラヴコメBLはほとんどないのだった;笑。 続きも楽しみにしています。
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ついにこの本を手にする日が来ました。 長く長く待ち続けて、ようやく手にできた本です。 味戸ケイ子さんの挿絵もそのままに、懐かしくその世界にひたることができました。 ありがとう、本当に嬉しいです。 また、この本にめぐり会うことができて本当に本当に嬉しいです。 この本自体については、以前に書き記しているので、もう一度書くことはしませんが、大好きな本です。 それだけに校正ミスを二、三見つけてしまったのは残念でした。 創元推理文庫の『崖の館』にはその辺のミスを感じなかったので、余計に残念。 ただ、単行本から文庫に落ちるときに随分削った部分もあるということで、ブッキングから出版される分については底本が単行本になるようなので、そこは楽しみにしています。 とにかく、紹介まで。 十八か月、楽しみにしていきたく思います。
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一読するのにいつも時間がかかります。 講談社ノベルズの作品群ではそういうことはないのですが。 何が原因なんだろうか…と考えるのですが、まあ、そういうこともあるのでしょう。 作品自体はおもしろいです。一読したらおもしろくなりました。そのあとは結構スムーズに読めます。繰り返して読んだほうがおもしろいような気さえします。 私がおもしろく感じたのは、この、<女王>って、ひょっとして……?ということに気づいてからですが、そんなこととは無関係に多分楽しめると思います。 ラストシーンが印象的です。 あんまり書くとネタバレになりそうなので、説明すらせずにとんずらしてもいいでしょうか?予備知識がないほうが、多分おもしろいです。 続編に『迷宮・百年の睡魔』があります。そして、もう一作で完結するようです。早く読みたいですね。
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いやーん、この表紙ったら、夜行がいないじゃん!! 一巻が夜行と羅雪だったんだよね;; まあ、いいや。とにかく書きます。 羅雪は優秀な霊能者。実は彼女は強力な悪霊に愛されており、その証として胸に花の形のあざを持っている。20歳になるまでに想い合う恋人を見つけられなければ、彼女は悪霊のものとなる呪いを受けているのだった。そのため全てに絶望していた時期もあった彼女だが、今は立ち直り、毎日仕事に励んでいる。 今回の表紙で彼女と並んでいるのは同僚の九竜。言霊使いです。 私のひいきの夜行は、この事務所に自分の勤め先のトラブルを依頼した際、水を操る霊能力を買われスカウトされて転職したのでした。 この三人の関係の変化が追いかけどころなのだと思います。 が。 実は、この話は前作「ゆららの月」で悲恋を経験した夜行の救済話ではないかと思っているので、多分羅雪とくっつくのは夜行と見て間違いないと思われます。九竜の思わせぶりな言動がいちいち気になりますが、、、一体どうなるのでしょうか? 夜行は、高校時代に同級生の守護霊に恋していて両想いだったのですが、本人の意志に従って、守護霊の彼女が消えて、夜行の恋も儚く消えてしまったわけです。 どんな展開になるのか、楽しみです。 実は潮見さんは『獣たちの夜』で注目したので、あの作品を探しているのですが、どこからか出版しなおされたらうれしいですね…。
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ダニエル・キイスの『24人のビリー・ミリガン』がかなり売れて以来、こうした多重人格ものもかなりメジャーになってきたように思われます。ちなみにキイスの『五番目のサリー』は栗本薫女史が解説を書かれています。 このお話は、二重人格者のお話なのですが、ものすごく、切ない恋物語でもあります。 くどくどしく説明する気にもなれません。 そのくらい、私の中では大切な話のひとつです。 何がここまで私をひきつけるのかと考えてみるならば、恐らくラストに尽きるのだろうと思います。このラストが、本当に何よりもこの話を私に惹きつけさせるのです。 栗本女史は、こういうのがとてもうまい。 かつて『猫目石』を読んだ時も、これに似た気持ちを味わいましたが、あのエンディングよりも、これはさらに切ないです。 それにしても、「自分」というのは一体何なのでしょう。 「これが自分だ」とはっきり言いえる人は恐らくいないでしょう。自分の定義など不可能に近いです。 私自身は、微妙に複数いるのではないかと疑っているのですが、多分こういうものに興味を持つ人は、大体そう思うのではないでしょうか。あんまりあてになりません。日常生活に支障もありませんしね。 ちょっと、そんなことを考えさせられたりします。 切ないお話が好きな方は、ぜひともご一読あれ。 おすすめです。
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昨日は<彼>が亡くなった日なのです。 私にとって、だから長年の間、12月16日という日は心に穿たれた楔を意識せずにはいられない日、なのです。 何のことかお分かりにならない方は、速やかにこの話をご一読ください。絶対におもしろいですから! 銀河帝国と自由惑星同盟は、長らくの間、戦争を続けていた。 その膠着は第三勢力であるフェザーンの介入もあって、容易に解けそうにもなかった。ところが、そこにラインハルト・フォン・ローエングラムという輝ける才能を持った、若く美しい青年が現れるにいたって、銀河の歴史は音を立てて流れ始めるのだった……。 ということで、表題の「英雄」というのは、このラインハルトのことを指すのだと思われます。彼には、ジークフリード・キルヒアイスという少年期からの親友がいて、苦楽をともにしてくるのですが……。 そして、この物語の影の主役は自由惑星同盟の智将<魔術師ヤン>ことヤン・ウェンリーです。茫洋として怠け者のように見えながら、頭の中では誰も思いつかないような戦術をたて、天才であるラインハルトをしばしば翻弄します。私は、人間として、ヤンを好ましく思い、尊敬します。心情的にはやはり私は民主主義を守る自由惑星同盟側に立つと思います。 しかしながらミーハー的には絶対王政を誇る帝国軍の徒なのです。特に、「帝国軍の双璧」と呼ばれる二人の青年提督がお気に入りです。 このお話には、それ以外にも多種多彩な人材がひしめきあい、それぞれに読者を魅了します。それでいてしっかりと話を纏め上げたのは、田中芳樹ならではと思います。 欲を言えば、外伝まで予告どおりに刊行してほしかったですけどね! とにかく、おすすめのお話です。 アニメだけ見て満足しないで、ぜひとも原作を読んでください!!
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光也は今の自分に不満を抱える高校生。ある日、彼はタイムスリップして大正時代に飛ばされてしまう。祖父の若いころに生き写しな彼は、祖父の幼馴染の春日仁に助けられる。光也と入れ違うように姿を消した祖父・慶光。仁は、光也を慶光が記憶を失っただけだと思い込む。二人が入れ替わる前日、仁と慶光は決裂を迎えたらしく……。 はい。 そんなわけで『ゴールデン・デイズ』です。 ちょこちょこお休みが入るので、お話は進んでいるのか進んでいないのか、イマイチ判然としませんがまあゆったりと進んでいる模様。 それにしても、私のわかりやすさには参ってしまいます。 『ディア・マイン』とか『てるてる×少年』とかすっ飛ばして、いきなりこれだもんなー。 メインが少年ふたり、というのはよいですね!やはりこれですよ、これ!! 高尾さんのクール系美人好きなんだもーん。 仁がみつのことを思う気持ちがずきずき来ますな。 じいちゃん、一体、あんたたちの間には何があったのさ!? と尋ねたくなってしまいます。 このあと、どんな展開になっていくのか非常に楽しみです。
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またまた『崖の館』ですみません;; 多分そのあと幾つかおいたら『雪の断章』だけど;; だって、やっと復刊されたんですよ! 誰でも入手できるんですよ!! お金がなくてちょっと……と思っている人は、折角創元推理文庫から館シリーズだけでも出版されるので、これだけでいいからぜひとも目を通してほしいです。そして、図書館関係者はすみやかにブッキングで全巻購入しておいてほしい。←半分本気。 表紙が味戸ケイ子さんの絵でなかったのが残念です。 でも、それ以外は、何度も何度も読み返した、あの<館>の世界。 懐かしくて、懐かしくて。 一気に読んでしまいました。 涼子の一人称でお話は進みます。この、高校生になったばかりの涼子という少女が、なんていいますか、佐々木さんのお話の中で1,2を争うぽややんちゃんでですね、私、彼女が大変苦手なのです。 でも、彼女が千波ちゃんに憧れる気持ちに大変共感できたので、このシリーズは読み通せたのでしょうね。三冊目の『夢館』は彼女が語り手ではないので、非常にスムーズに読み進められたように感じます。 解説は若竹七海さんですが、私も「佐々木丸美が好き」と自分から言い出す人にはまだ会ったことがありません。結構な読書家でもいないものですものね。私はここでも遅れてきたファンなので、同世代の人はほとんど読んでいないのではないかと思うのですが。 ともあれ、一人でも多くの人が佐々木さんの作品に触れることになってくれれば言うことはありません。
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またまたどこに行ってしまうの〜〜という展開になりつつあるグインサーガ;; 本当にどうなってしまうのでしょう!? 辺境篇のときもそうだったのですが、私はあまりこういう闘技場のシーンとかに興味のない人間なのです。だから自分で話を考える時もバトルシーンがなってないなあと思うわけですが、栗本女史は大変生き生きされていますね!!ははは。 ああ、早くパロに辿りついて〜〜〜! それにしてもマリウスという人は、、、漠然とすごいですね。 彼のような「王族」というのは、想像の範疇外ですね。その分、彼がいろいろと辛酸を舐めてきた、ということでもあるのでしょうが。 今回もまたまた手腕を発揮してくれていました。 私はマリウスのこういうしたたかなところとかは結構好きです。 で、今回、話の中でタイスの太守に(しゃれではない;;)、「小鳥さん」とか呼ばれているのですが、それがおもしろかった。 小鳥、というには随分トウが立っていると思うのですが、でも、なんかマリウスってあんまり年を取っていないような印象がありますよね。一児の父だというのに;; なんかマリウスの話ばかりですが、おしまい。 グインはタイスを無事に脱出できるのでしょうか?
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二巻出ましたね!! みなさんは御覧になりましたか? もう、さすがですよ、よしながさん!! もう、どきどきするなあ……。 本当に、出会えてよかったです、この話に。 来ました。 大奥がこんなことになってしまった、その原因。 今こそ、それが解き明かされる……!! ネタバレすると楽しくないのであんまり書きませんが、お万の方がよいですよね〜〜。私、こういうタイプの方はあまり好きではないのですが、こういう人はとても好きです。芯が強くて、賢くて、慈愛に満ち溢れているような人。 この後、ふたりがどうなって、そして、女の人が将軍である大奥が存続してしまったのはなぜなのか、続刊も期待満々で待っております。 ああ、本当にすごい人だなあ、よしながさんって。 同時代にリアルタイムでこの話を読めることを、本当に嬉しく思います。
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前回が学生編だったので、今回は作家編です。 私が所持しているのは実のところ角川文庫版なのですが、そこはそれ。 最初に読んだのは単行本だったので双葉社版ですが、正直、何が違うのかは知りません。 このお話は、まず、タイトルから惹かれました。 最初は、作家編だなとと知らなくて借りたので、読み始めて彼らが登場していたので驚くやら嬉しいやらだったのを覚えています。 お話は新作の刷り上がりを見るために訪れた出版社で有栖が会った同業の赤星が「海のある奈良に行ってくる」という謎の言葉を残したまま死体となって発見され、その事件を解くというもの。 私は似非ミステリFANなので、この話も事件としてはスッキリ!ドキドキ!!というわけにはいかないのですが、薀蓄も仕入れられたし、初読は結構楽しんだ覚えがあります。 そもそも、作家編の長編は、事件や謎解きに感心した覚えがほとんどないのはなぜかしら……。そもそも『46番目の密室』からして「はあ〜〜?」なエンディングだったもんな…。そういうものを、私は有栖川氏には求めていない模様。 ええつと、実は私が有栖川氏を読み始めたのは作家編がきっかけです。 しかも火村助教授にかなりミーハーでした。 作家編は、よく考えると、うーん、どうだろう?的なセリフやらシチュエーションやら満載で、どうにもこうにもう唸ってしまうこと頻りだったのですが、この作品にもそんな場面がもれなくついてきます。知りたい人はどうぞ読んでください。 そう、私は結局こちらでも火村助教授の隠された過去を知りたいだけなのですね。一体、彼の過去に何があって、今現在の彼を形作っているのか。 きっちり描いてほしいと思っています。
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チロヌップのきつね / たかはし ひろゆき
多分、これ…だと思うのですが、ああ、NO IMAGE。 絵本なのに、絵がないとは……。 よいお話なので、幾つかヴァージョン違いで出ているんですよね。 アニメ版とか。 でも、私が子供のころに見た、一番初めに出ていたヴァージョンはこれだと思います。そして、私はこれが一番好きなのです。 やさしいやわらかい色合い。 なのに。 どこかさびしげな表情。 お話の結末ともあいまって、忘れることのできなかった、あの。 随分久しぶりに手にとって読み返したとき、涙がじんわりとこぼれてきました。 子供にぜひとも読んでほしい本です。
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新刊出たー。わーい。 バトル中心の巻はいいなー、やはり。 もう、ラブコメはどうでもいいので!! バンバンバトルやってくださいよ。 といっても、取材とか取材とかあるからなかなかそうも行かないのでしょうけれども。 でも、お願いだから、しょーもないラブコメだけはやめてくださいませ。 さて、今回、私が声を大にして言いたいことは、 高橋涼介は天才だー ということです←バカ? ええ、私、涼介さんのファンなものですから、高橋兄弟が顔くっつけあって話をしているだけで嬉しくなってしまうのですが←何かが違う;;、涼介さんはやはり素敵ですよね…うっとり。 最初の方で、小早川さんが「高橋啓介、クレバーだけどつまんないぜ」とか心の中で呟いているところで吹き出しそうになってしまいました。だって、啓介さんのことをクレバーだなんて…そんな不似合いな形容詞をつけてもきっと啓介さんにはそんな意味わからないよ!とか思ってしまう私はダメですか?でも、私は啓介さんがお馬鹿なところが結構好きです。そして、恥も外聞もなく「オレのアニキは天才だから」とか言っちゃうような臆面のなさも好きです。 あ、一部妄想入ってますか?すみません。 それにしても下りの山道って本当に怖いですよね。 マニュアル車で全開なんて、私にはとてもできそうにありません。 拓海くんのバトルがどう決着するのか楽しみに待っています。
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はい、コラフェリです。 橘香さんはこれしか読んでいません。 理由ですか? えっと……最初に見たのが四位さんのサイトで、怪盗さんの表紙に一目ぼれしたからです。 そんなわけで、コラリーとフェリックスがくっつくまでのあれやこれやに怪盗さんが絡んでくる、有閑探偵コラリーとフェリックスのシリーズは大変楽しく読んでいました。特に後半のシュシナックがたくさん関わってくるあたりは至福だったのですが、所詮、彼は話を盛り上げるためのライバルキャラ。想いが報われるはずもなく、コラリーはフェリックスと結婚することになってしまったわけです。 私は雑誌を読んでいなかったので、なぜ彼らがこんな旅に出ることになったのかさっぱりわかっていなかったのですが、今回のこの短編集のおかげでようやくすっきりしました。 そして、この短編集には、久しぶりに マーカス・エメライン=怪盗シュシナック が登場しているんですよ!! もう、めちゃくちゃ嬉しかったです。 それだけで大変喜びました。 もう、自分が何のためにこのシリーズを買っているのかよくわからなくなっていたのですが、ちょっとだけ嬉しかった。 でも、多分、四位さんが挿絵をやっている限りは買うと思います。 お話はなかなかにおもしろいですよ。 ふんわりした砂糖菓子みたいなイメージ。 そんなミステリってどうよって感じですが、全体的に優しいお話が多いです。いや、もちろんミステリだから嫌な人も事件もちゃんとあるんですけどね。 少年少女に読んでもらいたい感じなので、コバルトでちょうどいいんじゃないかな。 それで、自分の周囲にある世界に目を向けてほしい。 シュシナックが怪盗をやっている理由とか、そういうのもフランスがアルジェリアを植民地にしていた時代のこととかを思い合わせてほしい。 日本は奇跡的にどこの国にも植民地にされなかった幸せなアジアの国ですが、それだって、私達の先祖の人々がものすごく勤勉で素晴らしい知恵を持っていたからだと思うんですよね。そういう勤勉さをどうか、失わないでほしいです。
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これも絵本なので画像を大きくしてみました;; 森先生は、絵本も文庫にしてくださるのでちょっとほっとしています。 というのは、絵本をしまっておくスペースがどうにもないからです。 絵本って変形本とかも多いじゃないですか。 揃わなくて困るんですよね。 ところで、「ZOKU」も読み終わらないのにこっちを読んでるわけですよ;; だって読みやすそうだったから。 そしたら、期待していなかったのに、意外や意外。 めちゃくちゃ気に入りました。 なんといいましょうか……本当に大事なところだけをしっかり抜き取られたシンプルな形、とでもいうような、中身の凝縮された本です。 それでもって、この絵がまた主張しすぎない感じでぴったりなんですね。 絵本だからパス、ってやらなくてよかった。 森ファンにはぜひ読んでもらいたい作品です。 あ。 私は熱烈なる森ファンではないので、買い逃している作品とか特装本とかもたくさんあります。 しかしながら、なぜか四季博士に対する愛だけは無駄に有り余っているので、『四季』だけはノベルス、単行本、文庫BOXセットと三種類も持っているアホウです。 またまた短いけどおしまい。
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