シリーズ外短編連載の形だったのでしょうか、一冊でひとつのまとまりになっています。『蝶狩り』と同じパターンではあるのですが、断然こっちの方がおもしろかったです。←女が出てこないからか!? 基本的に、五條さんは長編の方が文句なくおもしろいので、短編を読んでおもしろいと感じたのは『夢の中の魚』以来かな?久しぶりです。 走り屋グループ「涅槃」の幹部・亞宮は「四龍会」との抗争の折に逮捕され、<K7号施設>に収監される。そこは政治・思想犯ばかりが収監されており、亞宮は明らかに異質な存在だった。加えて、施設は彼がかつて収監されたことのある少年院などとは全く違っており、看守の存在がなく、代わりにいるのはカウンセラーと呼ばれる存在だった。ある程度の自治を許されたその施設では、収容者は「生徒」、カウンセラーは「先生」と呼ばれていた。亞宮が収監されてから、少しずつ、施設の中の空気が変化してゆく……。 という感じのお話です。 非常におもしろく読みました。 政治・思想犯って、とても特殊であるように感じます。 それは、私に拠り所とするような「何か」がないからかもしれません。 果たしてそれは幸福であるのか不幸であるのか……。 しかし、亞宮のように強くありたいとは感じます。 ラストのエピローグは……どうでしょうか? 正直、宇賀神にはもう少し違う感じを想像していたので、ちょっと残念だったりしましたが、あれはあれで。 さて、五條さんの残り一冊は『瓦礫の矜持』です。 いつ読めることやら…。
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なんか、このシリーズのことばかり書いているような気がするなあ;苦笑。 まあ、そんなこともこれで今年は最後でしょう。次はいつだろうか…。 子供の領分シリーズ、初めての単行本ということでしたが、いやあ、なんかとんでもなかったですわ。 妄想は、頭の中にあるうちのほうが楽しいものなのですね。 ちょっとそんなことを考えた次第。 収録作中、真ん中の「21歳の激情」だけはドラマCDのブックレットとして読んだこともあれば、ドラマCDになったこれを聴いたこともあるわけです。そのときの衝撃は語るのも難しいですねえ。一体、何の間違いがあったのだろうかと本気で思ってしまいましたから。あのドラマCD『最凶ヒールズ』の三枚目は妄想劇場みたいな感じで、完全時系列無視のパラレルって感じでほんとどれを聞いても「おーい?」という感じでしたが、中でも「21歳の激情」は本当にすごかった;; 御三家だったらダントツ小林♪で三木さん好き〜な私のことですからね。まあ、そんなわけです。 書き下ろしの二本は、加賀さんが出張っていますね。 これから彼は一体どんな存在になっていくのだろう…。 あと、サッカー部関係の人々の動向も気になります。 まずはお食事会なんでしょうね…。 インターハイの結果はどうなることやら。 この先も、順調に出版してくれれば文句はありませんです、はい。
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……例によって画像が最新刊でないのはなかったからなんですが…… なんかおかしくないですか!? なにゆえ五巻はないのに一巻と二巻と四巻はあるの? 三巻と最新刊の六巻なんか影も形もなかったですよ……。 しかし、検索をかけたことをちょっと後悔しています。 もう、あれから2年ですか……。 歳月の流れるのは早いなあ。 最初に出版されたときは、2巻までで終わり、でしたね。 内容がハードだったので描かせる側も読む側も難しかったのかな……と推察するのですが、続きが大いに気になる内容でしたので、再開したらうれしいなあくらいの感じでぬるく待っておりました。 再開は数年後でした。新雑誌の立ち上げとともに始まったものの、数号でその雑誌がつぶれてしまったため、発表の場がなくなり単行本描きおろしの形となってしまったために……止まってしまっているわけですよね……。 まあ、再開されたときには別のPNで連載も抱えていらっしゃったわけだし、仕方のないことだと思うんですよ。思うんですけど……! 佐々木さんと続さんは一体どうなるのーー!!←そこかよ。 と思うわけです。ははは。 刑事の佐々木は先輩の羽柴と組むよう指示され、彼に出会う。 羽柴はまだ駆け出しの頃、代議士の澤田を追った事件でコンビを組んでいた先輩を失った。そのため、彼は個人行動が多く、佐々木にもなかなか胸のうちを見せない。 しかし、仕事をこなす中で次第に信頼関係を築き上げていく彼ら。 佐々木には必ず守ると定めたご主人様(笑)の大財閥子弟の妹之山続がいるが、彼の協力などもあり、澤田を追いつめてゆく……。 というようなお話なのですね。 2巻は追いつめられた澤田に羽柴さんが……というところで終わり、彼は警察から内閣調査室にコンバートされて、澤田を追い続けることになるのでした。 3巻からは澤田の息子・俊郎くんがメインのお話となりますが、妹之山家の人々がこんなにご出演されるとは!!と、感無量でございます;笑。 がんばって最後まで描ききってほしいです。
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私が最初に読んだ江國さんのお話がこれでした。 深い意味はなく手に取った本だったのを覚えています。 当時、映画化されて話題に上がっていたのではないでしょうか。 でも、主演の人に興味がなかったので、本を読んでなおさら見る気がなくなったのを覚えています。 アル中の笑子とゲイの睦月はセックスレスの契約夫婦。 互いに家族を安心させるために結婚をした。 睦月には紺という恋人がいて、三人は仲良く過ごしていた。 ところが…。 という感じでしたよね? 私は、紺くんが大好きだったのです。 さわやかなんですよね、彼は。 ちゃんと男の子で、芯の強さを持っていて、なよなよしてなくて、好みでした;笑。 笑子ちゃんのもろさとか、精神的な弱さとか、自分はそうはならないと思うのだけど、ひょっとしてそうなるかもしれない部分があるのは否めない感じがあります。なんだかねー。とても女の子らしいキャラだなあと思います。 なんか、思い入れがありすぎてうまく語れません。 江國作品の中では異色な方だったと思うのですが、最近の作品は読んでいないのでどうなのかわかりません。 優しい筆致が大好きでした。
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最初に見たのはテレビの紹介コーナー。 今、話題の本ということで紹介されていた。 そこで紹介されていたときも胸にじーんときたものだが、現物を見たらなおさらだった。 暗唱できるくらいに簡単な文で綴られた絵本。 文の量は少ないけれど、言葉にできない気持ちがいっぱい詰まっている。 読むと涙がにじんでくる。 「ぼくはシロ。みきちゃんのいぬ。」 って、あそこからしてもう、ダメですね。 こういう本は、泣きたいときに見るに限る。 大人はいろいろ我慢し過ぎなので、泣きたいけど泣けないというときにはこういう本を読むのがいいと思う。 かくいう私は、本やテレビ番組などのいかにも泣かせる演出というやつにべらぼうに弱い質だ。 自分のことで泣くことが少ないせいかもしれない。
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花の都に捧げる / 森川 久美
惣領さんの『チェーザレ』で検索をかけてくださっていらっしゃるみなさま、ありがとうございます。 私があれを読んで思い出した作品にこれがあったので、書いてみたいと思います。 森川久美さんは上海を舞台にしたシリーズで知って、それ以降もちょこちょこ読んではいたのですが、所持しているのはこれと『イスタンブル物語』だけです……。 その中でもこの作品はかなり思い入れがあります。 自分は中世イタリア、しかもルネサンス時代というやつには魅力は感じているもののきちんと勉強をしていないので、このあたり誤解もはなはだしいのではないかと思うのです。 この作品で核をなす人物は、ロレンツォ・ディ・メディチ…いわゆるロレンツォ・イル・マニーフィコとサヴォナローラなのですが、このふたりの対照が鮮やかで忘れられない作品なのです。 ボルジア関係はかなり読み漁ったのですが、メディチについてはかなり知識が少ない上、この時代についてもよく知らないため、この作品の表現が適当であるのかそうでないのかは判断がつかないのですが、なんというか、ひとりの人間に惹かれると同時に憎悪を抱く人間の感情をうまく描き出しているのではないかと思うのです。 こういった人間関係を描いている作品は少なくないと思うのですが、私がこの作品を手放せない理由もそのあたりに起因しているようです。 ラストのモノローグが大好きな作品です。
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