もう6年も前になりますか!時間が流れるのは早いものですね。 当時、これの前の画集の時にえらい騒ぎになったので、無事に入手できるかどうか危ぶんだものですが、さすがにこの時はしっかり対処してもらってよかったと思ったものです。 デルフィニアの小説そのものの感想を上げていないのに、こちらを紹介するのもなんなのですが、沖さんの原画展が行われているのでタイムリーにいってみようと思って書くことにします。 デルフィニアが沖さんの挿絵でなかったら……。 私は多分読もうと思わなかったことでしょう。 あるいは読むのが数年遅れたことでしょう。 私は、沖さんはデルフィニア以前から存じ上げておりますので、彼女が挿絵をしていなかったら注目していなかったと思うのです。 読み始めた頃には沖さんの挿絵の表紙がずらずらと平積みされておりまして、それでおもしろいのかなと興味を引かれたわけです。 果たして、期待に違わずおもしろかったです。 この画集はそのデルフィニア関連のカラー・モノクロイラストの数々を収録したものです。設定資料みたいなものも含まれているので、あの世界が大好きな方はぜひ入手していただきたいですね。茅田さんのショートストーリーも収録されています。 最後に私のデルフィニアカバーイラストベスト3を発表して終わります。 1 遙かなる星の流れに 上・下の続き絵 2 妖雲の舞曲 3 紅の喪章
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『冬から来た依頼人』の続編…になるようだ。それが出版されているという話は聞いていたものの、これがそれとは知らなかったので読み進めて驚いてしまった;; 桜庭さんのお仕事の短編連作。最後に集約されていくのが相変わらず見事。 五條さんは本当に構成が見事ですね。 どんなお話を読んでもそれを感じます。長編はもちろんのことなのですが、こうした短編オムニバスでもしっかり伏線をちりばめて回収して、集結させる腕が見事です。読ませます。 しかしながら、こちらにはあまり思い入れがなかったので、淡々と読みすぎました。いかんな。 あと二冊待ち構えているので、今日はこの辺で筆を置きます。 短くてすみません。
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ついにジェームスの出生の秘密が明らかにされましたね…。 長かったな。ここまで、本当に。 自分がこの作品と出会ったのは中学生の頃。当時「星の歴史」が連載されていた。雑誌で切れ切れ読んでいて、前を知りたくなり、一気にそれまでを読んだ。中学二年のとき。すごい作品だと思った。 購入したのはもう少しあとで、自由に使えるお金が増えた大学生の時。そのとき発売されていた「オールスター・プロジェクト」までを購入したんだよね。「愛でなく」が始まるまで少し間が空いたので、続きはどうなるのだろう…とどきどきしたのも懐かしい思い出だし、「愛でなく」が長期連載になってしまってどうなるのかとどきどきしたのも懐かしい思い出。それがあったので、この「午前の光」が思いの外早く決着したのも少々驚いた。 正直に言うと、絵柄で最初は引いたのだ。 でも、読んでみると妙に惹きつけられるお話で、目が離せなくなった。 ジェームス・ブライアンという人間が、どんな人生を辿るのか、最後まで読まずにはいられない作品だと思う。 一巻目の「お豆の半分」が馴染めなかったら、二巻目の「ナッシング・ハート」から読んでみるといいと思う。私は、これで落ちた。 カタカナで見るとどちらも同じ「ハート」なのだけど、これは「heart」ではなくて「hurt」なのね。「何ものも傷つけない」という意味。 よく考えると、傷つくのは自分の心の問題なのだと思う。自分がその人なり出来事なり言葉なりをどのように解釈するかということによって、さまざまな感情が生まれるのだ。だから、傷つくのも個人的な事情が大きいわけで、最終的には自分が自分を傷つけているのかもしれないと思う。だから、誰にも汚されるまいという意志が強ければ、何ものにも屈せず、傷つけられずにいられるのではないだろうか。 とはいえ、そんな強い存在はそうそう存在するはずがなく、傷ついた経験からそんなふうになっていくのかもしれない。 ジェームスの生き様は、私にとって、希望みたいなものだった。 このあと、どんなお話が待っているのだろう? 「オールスター・プロジェクト」のエピローグで多少は紹介されているけれど、まだまだ楽しみに待っている。 どうか、最後まで力いっぱい、作品を仕上げてほしい。
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ついに文庫登場ですね。 貧乏&スペースの都合上、単行本購入を控えていた私には朗報でした。 単行本当時、企画の小冊子に収録された短編も収録いただいてありがたいです。多分、熱心な読者のみなさんの中には本気で憤られていらっしゃるかたもいるかと思います。私は、もう永遠に読めないかもしれないとは思っていました。でも、こうして読むことができたのは単純に嬉しいです。ただ、読んだことで生じた複雑な想いがあるのは否めません。ただでさえ、複雑で切ないこの話にさらに想いが積み重なってしまったからです。 私は柴田よしき女史の書かれる物語の中でもごく限られたものしか読んでいません。最初に『RIKO-女神の永遠』を読んだ時には「もういいや」と思って投げてしまったので、数年後に続きを読んだ時には「しまった」と思いました。それは多分に麻生と山内のせいなのですが、この『聖なる黒夜』は彼らの話だと聞いて、異様な興奮の中で読了してしまったのを覚えています。そして、それから文庫になる日を心待ちにしていました。とはいえ、私はこれを読むまでは興味の主眼は麻生にあって決して山内にはなかったのですが、これを読んで以降、それはすっかり逆転していました。それは、この作品で麻生の胸のうちはほとんど明かされたけれども、山内が何を考えているかはまだ謎のままだからかもしれません。 私はこれを読了した当時、こんなことを書き記していました。 多分、私は山内のその絶望に心惹かれたのだと思う。 正直、『聖なる黒夜』を読むまではこんなに山内にハマるとは思っていなかった。残忍だし、節操ないし。けれど、その正体が仄見えたときにとても彼を愛しく思った。彼は深く深く、とても深い絶望の淵にあるのだ。愛している人も、愛してくれる人の存在も、救いにならない絶望の淵に。「絶対」などというものが存在し得ないと確定してしまったそのときから、彼は却って「絶対」というものを探し続けているのではないか?そんなふうにも感じる。そして麻生も孤独で頑なな人間だ。彼らは互いに愛し合いながらも互いの孤独を埋められない。自分を変える努力を怠ったせいで熱烈な恋に落ちて結婚した妻に逃げられた過去をもつ麻生にとって、そんな頑なな自己を変えるのは並大抵のことではないだろう。だが、彼は既に山内のために刑事という職を失った。山内を庇って銃を発砲し、罪を認め、罰を受けた。山内は、麻生が自分のところまで堕ちてくるのを待っているのかもしれない。奇しくも緑子が麻生に告げたように。 山内の物語はここで一区切りですね。この後は麻生が山内に再審請求をとらせることができるか、また裁判で無実を勝ち取れるのかということになってくるのでしょうけれど…それは、また後日の話となりそうです。いつか、読めるのでしょうか。読みたいと願っています。
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アンネの日記 / アンネ フランク
そんなわけで(何が?と聞かないでください)。 私が「生きていくって面倒で、大変なことだ」と思って、この世に存在するのが嫌だなあと思ったのは小学生の低学年の頃でした。 当時、別にいじめにあっていたとか友達がひとりもいなかったとか、勉強が死ぬほどできなかったとか運動ができなくてからかわれていたとか、そんなことは一切なかった上に、先生の覚えもめでたい子供だった私ですが(←自分で言うな)、心の中ではそんなことを考えていたわけですね。 だから私は早逝に憧れを持ちました。 若くして亡くなった人の手記や物語をやたらたくさん読みました。 亡くなった方の身近にある人からすると、ものすごく嫌な人間です。 でも、だからこそ、いろいろなことを知ることができたとも思っています。 『アンネの日記』はそれとは別の経緯――松谷みよ子氏の『直樹とゆう子の物語』シリーズで知った作品でしたが、アンネという少女の人生には何か惹かれるものがあったらしく、多くの関連本を読み漁るほど傾倒していました。 ご存知の方も多いと思いますが、アンネ・フランクという少女はユダヤ人で、第二次世界大戦の折にユダヤ人が迫害されたとき、その一家は協力者のもとオランダのアムステルダムで隠れ家生活を送っていたのです。この日記は彼女が隠れ家生活に入る直前から書き始められ、その生活が通報者によって終わるその直前までのことが綴られているものです。アンネは収容所で命を落としますが、戦争が終わった後にひとり残った父の手によってこの日記は出版され、世界中の人々に読み継がれています。 この日記は、ごく普通の少女の日記で、私にはそれが羨ましかったように感じます。もちろん、それが書かれた状況は戦時下の隠れ家生活という普通の状況ではなく、さまざまな点において普通の少女が経験できないようなこともあるわけですが、彼女という人間は、とても普通の少女だと感じられたのです。 キティという架空の少女に宛てられた手紙という形式が、余計にそれを強くさせたのかもしれません。彼女は友人に語るように日常のできごとを綴っていったからです。 私が読んだのは皆藤幸蔵氏が訳出した古い版なので、深町眞理子さんの訳された新版も読みたいとは思っているのですが、なかなかそれができずにいます。男性と女性の訳出では異なるところがあって当然でしょうから読み比べはしたいんですけどね。 いつか必ずしたいことです。
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ブスと姫君 津田雅美作品集 / 津田 雅美
いやー!! もう画像がないなんて悲しすぎる!! ともあれ、大好きなので書きます。 この『ブスと姫君』は津田さんのデビューコミックスだった。今回の文庫化で、今まで未収録だった「3-BITTER PAIN-」も収録されてめでたい限り。これ、雑誌で読んだ時、すごい衝撃だったんだよねえ。 とりあえず、表題作の合唱部シリーズはほんわか心があったかくなる系のやさしいお話で、読んですぐさま「これは買っておこう」と決意させてくれたお話で好きだが、その反面、「君がいるから」みたいに人の気持ちの暗い側面というか人間のどうしようもない寂しさみたいなものを浮き彫りにさせるものが津田さんには同時にあるんだよね。そこがものすごく好きだった。それが、あとで『彼氏彼女の事情』につながっていくんだろうけど。 実は津田さんは別PNで某所で仕事をしている時から知っていたので、そういう暗くて寂しい話にも違和感はなかった。「3-BITTER PAIN-」はそれが全面的に押し出されたものだなあと思っていた。特に、第二話はそうだった。 人間って、孤独なんじゃない? 私はいつもそう感じる。 どんなに仲のいい人だって、その人は自分ではない。 自分と同じようには感じない。考えない。 だから、本当に底の底まで理解し合えることはない。 でも、だからこそ、ひとりひとりに価値があるのは本当で。 だけど、それがものすごく寂しいことでもあるのは本当で。 だからこそ、誰かとつながっていたいと感じるのだろう。 それで傷つくことになっても。 だから私は傷なんかいくらでもつけばいいと思っている。 心に深い傷を残せる人と出会えるかどうかが、本当は人の価値なのではないだろうか。 そんなふうに思ったりするのだ。
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トリスタンとイゾルデ / 石川 敬三、ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク 他
すごい! アマゾンってすごい。ちょっと感動した。 ハードカバーの分厚いこの本が、私の一番好きな『トリスタンとイゾルデ』の物語。しかしながら、高価であるため学生の私には手が届かなかった。今、検索したら新品があるではないか。どうしよう。ちょっと悩む。 この物語はオペラにもなっているので、よく知られた物語ではあると思う。私もいろいろなものを読んだ。オペラの解説から岩波文庫からさまざま。オペラのビデオも持っている。バイロイト祝祭音楽祭のものだ。 でも、その中で、この本が一番好きだった。それは、私の好きな場面があまさず入っているからである。 自分で所持しているのは岩波文庫の『トリスタン・イズー物語』であるが、こちらはフランス人のベディエが編者であるため固有名詞がいろいろと異なっているのである。そもそも、イゾルデからしてイズーである。その辺が、なんか納得いかない。 初めてこの本を読んだときに驚いたのは、この物語が韻文で書かれていたことだった。古い物語がしばしばそうであるように、この物語も詩で綴られたものだったのだ。それが新鮮であり、読みづらくも感じた点であった。 けれども、この本が大好きで、高校時代はもちろん大学図書館にこれが収蔵されているのを知っているくらいには大学図書館も利用していたのである。ちなみに私は独文の専攻ではない。 誤って飲み干した媚薬のために恋に落ちたトリスタンとイゾルデ。お話自体は特に好きではないけれど、私が好きなのはトリスタンと金の髪のイゾルデと白い手のイゾルデの関係性だ。愚かな恋心ゆえにトリスタンに嘘をつく白い手のイゾルデのやりきれなさとか、彼の死に間に合わずにそれを知るとともにはかなくなってしまう金の髪のイゾルデとか。そもそも、媚薬を飲んだがために恋に落ちる、というのが自分にとっては許せない。けれども、そのために自分たちにもどうしようもない感情に支配されてしまうという、その運命が好きだった。 とはいうものの、私の場合、きっかけがきっかけだったため、某金銀妖瞳の人と蜂蜜色の髪の人と大貴族のご令嬢でこの三人を想像してしまうあたり、かなりイケていない。
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マイ・ベスト・オブ太宰を『人間失格』とともに争う作品です。 太宰は好きでも嫌いでもない作家です。 その結果として、よく知られた作品以外は読んでいないという状態のままです。 読んだ中で好きな作品は、やはりこれか『人間失格』なのですね。 ちなみに、今日のお題が『駈込み訴え』なのに、本は『走れメロス』なのは、新潮文庫ではここに収録されているからです。 太宰は高校生の時に『人間失格』を読んで、それっきりになっていました。作品そのものよりも、太宰の生き方のほうに共感してしまって、かなりどうかな〜という気がしたので、あまり近寄らなかったのです。何しろ最初の単行本に『晩年』とつける人ですからねえ。よほど長生きしたくなかったのでしょうね。 私も当時は生きているのが面倒で面倒で、夭折に憧れていました。 それでよく輪廻ものとかを読んでいたんですよね。 『駈込み訴え』を読んだのはもう少しあと、某コバルト小説の影響でした;; この話は、パリサイ人のもとへキリストの身元を売りに来たユダの訴えという告白もので、その勢いがものすごい作品です。一人称での告白体が身に迫る感じです。太宰の告白を娘さんだかが筆記したものだそうで、かくやと思わせる作品の仕上がりです。 キリストとユダ。同じ年でそれなりにうまくやれるという自負もあっただろうユダにとって、「出会うことがなければこんな苦しみを知ることもなかった」キリストという存在。惹かれながら憎み、憎みながら愛し、二律背反を抱えたままそばにいつづけるのは苦しくて…。 某野球の児童文学もそうですが、このテの煩悶を抱える人が好きです。 そして、「最後の晩餐」の場面。 自分にとっても大事な人を、その手で裏切ることを決意させた、彼の言動。 なんて切ないのだろう、と思いました。 その切なさゆえに心に残る作品です。
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タイトルを見たときに、もしや?と思ったのですが、やはりチェーザレ・ボルジアのお話でした。 し・か・も。 私の好みのチェーザレさまなんですよー!! これこれこれ!! これを私は待っていたのだ!! チェーザレさまも好みなら、ミケロットも超好み! この主従やよし!です。 お疑いならご一読あれ。 惣領冬実さんは、少女漫画を描かれていた時代にはよく読んでおりました。どこら辺まで読んだかな?多分、「MARS」くらいまでは読んでいたはずです。『ピンクなきみにブルーなぼく』とか好きでしたねえ。 あの頃は、このような作品を描かれることになるだろうとは予測もしておりませんでした。『ES』を読んでいないので、その辺どうなのかわからないのですが、なんらかの心理的変化があったんでしょうね。『ES』も気にしてはいたんですが、読めないままここまで来てしまっただけなので、今度読んでみようと思います。 絵はとても好きなので、本気で嬉しいです。 ご自分でチェーザレさまに興味があって描かれている連載のようなので、それもよかったです。イタリア語のできる方をスタッフとして、イタリア語の資料もあたっていらっしゃるようなので、その点も信頼が置けるかなと。 とあるファンタジー系チェーザレさまのお話もあれはあれでよいのですが、あれをチェーザレさまと言い切るのは私には結構つらいことだったので、この作品が出てくれて本当に嬉しいです。どうか、このまま最後まで描き切ってほしいものです。 ああ〜〜、それにしても、好みのチェーザレ&ミケだわ〜〜。 こんな二人が拝める日が来るとは!! 長生きはするものだなー。 二十年前は予測もしませんでしたよ! 久しぶりに真面目に勉強をしたくなりました。 まずは、『君主論』からかな?
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タイトルは、マグリットの絵から取られたもののようです。 この絵をご存知でいらっしゃいますか? 私は、これが絵のタイトルであることを知ってからずっと、あふれるような光に満ちた、明るい印象の絵であるように感じていました。 ところが、数年前に渋谷でマグリット展をやっていた時に、実物を拝見する機会に恵まれたのですが、その絵は私の予想とは裏腹に、落ち着いた印象の、穏やかな雰囲気の素敵な絵でした。 そんなふうに、日常の中に、でも確かに存在する、鮮やかな一瞬を切り取ったお話たちが、ここに収録された短編たちなのではないかと思います。 「遠野」という一族の物語を短編の連作で綴ったものです。多分、この一冊で終わりではないはず。 この一族は、超能力を持っており、それゆえ付け狙われたり狩られたりという身の危険を感じるような切迫した感じが漂うものもありました。 個人的に気に入ったのは「学校」の話です。 先日紹介した『六番目の小夜子』とは少し趣の違う感じで、また受ける印象が違います。恩田陸さんは、いろいろなタイプのお話を書くことができるのですね。続きのお話も、ぜひとも読みたいところです。←もう出ているという話も聞いたような…。 以前にNHKでドラマにもなりました。……が、見るのが苦痛で2話くらいしか見れなかったような気がします。 あまり映像化にはむいていないのかもしれない、と思ってしまうのは妙な思い入れがあるからでしょうか。
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始まったのは随分と以前だけど、完結したのはついこの間、という感じですね。懐かしいなと感じる作品です。 中断していた理由は挿絵の方の事情なのかなと思っているのですが、どうなのでしょう?とにかく、四位広猫さんの挿絵で再開した時には、本当に驚きました。 そんなわけで、画像はチェックメイトです。 不器用なスリの千秋のとりえは逃げ足が速いこと。ある日彼女はキャットと名乗る金髪美人に声をかけられる。その理由は、千秋が彼女とほぼ同じ体形をしていたから。キャットにはキャットの事情があるのだけれど……。 走れない泥棒。 人間を撃てない狙撃手。 不器用なスリ。 三重苦の怪盗「ブラック・キャット」の目的は!? キャットの一人称「あたくし」が、なんか好きでした。 キャットは謎を抱えていて、千秋にはなかなかそれを打ち明けてくれない。 とても上品で、頭の回転が速く、美人な彼女は子供心に憧れでした。 だからこそ、「ナイト・フォーク」で止まったままの物語の続きを後生大事に二十年近くも待っていられたわけで。 新井素子先生には、続きを書いてくださって本当にありがとうございますと言いたいです。 今からこの物語を読む人は、一気に読みきることができるのかと思うと物凄く羨ましいですね。 そもそも新井素子さんの作品が気になったのはやっぱりコバルトで『星へ行く船』の挿絵を竹宮惠子先生がやっていたことがきっかけでした。こちらも読んだのですが、正直言って、キャットほど惹かれはしませんでした。そのほかにもいろいろ読んだので、そのうちに登場するかもしれませんが、私が好きなのは『ディアナ・ディア・ディアス』です。
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忘れられたジュリエット / 由貴 香織里
伯爵カインシリーズの第一作です。 カインシリーズ、ご存知ですか? 間に『天使禁猟区』が入ってしまったために、多数の読者が離れてしまったのではないかと思われますが、私、由貴さんはやはりこれが一番好きです。 カイン・C・ハーグリーヴス。 若き美貌の伯爵は、毒のコレクターとしても知られる。 彼の周囲には「死」の香が色濃く漂う。 若き主人に影のようにつき従う執事のリフ。 ……彼らが巻き込まれる事件とは…… といった内容ですね。 表題作の「忘れられたジュリエット」はカインの従姉のシュゼットという女の子のお話。身分違いの恋に悩む彼女はある日自殺を図る。秘められた彼女の恋人は一体誰だったのか。荒らされた彼女の墓。そこにはどんな謎が隠されていたのか? カインには実はスキャンダルになりかねない重大な出生の秘密があって、そのために両親の愛を受け取れずに育つんですね。そのあたりのことが、最終話の『ゴッド・チャイルド』でかなりひっくり返ってしまって、驚きでした。 なので、読者の方にはぜひとも最後まで読んでいただきたく……。 最終話のあの決着も、個人的には申し述べたいことも少しあるのですが、まあ、いいかなあ。 何のかんの言っても、手放したくないと思うくらいには、このお話のことが好きなのです。 なので、最近の由貴さんのお仕事では『0の奏香師』が好きですね。
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高田さんって、こんな話も書けるんだ。 それが第一印象。 軽く、おもしろかった。 正直言って、『QED』は題材的にお勉強しなくちゃという雰囲気が漂っているし、パズルシリーズは論理パズルがさっぱりわからない私にはイマイチおもしろさについていけないところがある。 これは、そういうことを抜きにして読める、普通の本だと思った。 ちなみに、パズルシリーズでは密室だけが私の心の拠り所である←何それ。 元はマンガであった作品を、原作者の方の許可を得てノベライズしたものということで、普段の作品とはかなり趣が違うが、高田作品らしさは健在というか、やはり文章が読みやすくていいなあと思う。 パズルシリーズが苦手なのは短編だからだろうか、という疑惑も一瞬漂っていたのだが、このシリーズを読んでそれは誤りであることがわかった。だって、こっちはおもしろかったんだもん。二巻も楽しみにしている。 酔っ払って出てくる方の人格がかっこいいとか頼れるとかいうのはよくわる話ですね。私は某K氏のせんべい屋もそうですが、普段は出てこない人格の方が好きなことが多いです。
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『キノの旅』を初めて読んだのは何年前かなあ。 多分四年くらい前だと思う。まだ、『アリスン』が刊行される前だった。 かわいらしい挿絵の本が平積みされているのを横目で見つつ、自分では絶対購入しないだろうなあと思いながら見ていた。 実際に、今でも購入してはいない。 だけど、お話自体は結構好きなのだ。 人から借りて読んでいるもので、貸してくれる人を代々探すのが大変である;笑。 しかし、今年も無事に見つかったので、当分お世話になろうと思う。 でも、一番最初に長々貸してくれた人以外は揃いも揃ってキノしか買っていないのは何事なのよー。私は『リリアとトレイズ』も読みたいんだよー←自分で買え。 この話はキノという旅人がエルメスという名の話すモトラド(二輪車。空を飛ばないものを指す)との二人旅を綴ったものである。 キノの旅には幾つかの決まりごとがあるが、そのなかでも最大の決まりごとは、「一つの国には三日しか滞在しない」というもの。これのために大変な目に遭うこともあったりしたのだが、それは一貫して貫かれている。 全体として、この話はシニカルな目線の、ちょっとダークな雰囲気が漂っていて、素直に物語を受け取ることに抵抗がある、思春期の人たちに人気があるようだ。 最初はキノとエルメスだけだった主要登場人物も、途中の国の王子だったシズさまとその飼い犬である陸や、キノの師匠(の若かりし頃?)とその相棒など、だんだん増えてきている。 その中で私が注目しているのはもちろんシズさまである。 シズさまは苦労人の割にはとてもよい人だ。よい人、というのは人格的に優れている、という意味である。己の置かれた状況に耐えがたくてねじれてしまう人もいるが、彼はそうではない。 私は、彼のその強さが好きだ。 キノの旅に終わりは来るのだろうか? 来るとしたらそれは一体どんなものなのだろう。 いつまでもおもしろいものを書き続けるのは大変だろうと思う。 しかし、その終わりがどんなものになるのか、想像もつかない。
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24巻が発売されましたね。 雑誌での滝田両親の話に心を奪われていたので、このあたりのことは読んでいるはずなのに、いろいろ忘れ果てていました。 画像が21巻なのは、例によって画像が入っていなかったからです。 しゃにGOは、連載が始まったときからおもしろいなーと思っていて、深く考えずに購入し始めてしまったのですが、止まる気配が見えませんね。おもしろいからもちろん構わないのですが、そろそろ本棚が厳しくなってきましたよ。 だけど、本当に知りたい部分はまだ見えていない感じなので、いろいろと張り巡らした伏線をきちんと回収し終わってから終了にしてほしいです。 私は駿くんと留宇衣の試合をもう一度見てみたいなあ。 このふたりの試合から、しゃにGOは始まるんですよね。 自分を縛る呪縛から逃れたふたりの対戦を、いつか見たいと願っています。 とかなんとか言っていますが、この話の主人公は延久ですよね。 お子様な彼は私の興味の範疇外なので、しばしばないがしろにされてしまいます。でも、彼がいたからこそ、留宇衣は高校でここまでテニスを続けてこれたのだろうと思うし、これからも続けるのだろうと思うのです。彼らの対決もおもしろいのだろうなと思います。がんばってほしいですね。 恋の行方の方は…全然気にしてないんですけど、ひなこさんが普通に幸せになれるんだったら、誰とくっついてもかまわないかな。 個人的に一年生の氷河はかなりお気に入りなので、彼の活躍の場が増えるともっと嬉しいかも。 なんにせよ、連載終了までしっかりがんばって走り続けてほしいです。
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初めて読んだ恩田作品です。 そして、とても気に入っている恩田作品です。 『夜のピクニック』と1,2を争う作品かもしれません。 デビュー作ということもあって、まだまだ発展途上な印象も受けるけれども、とても素敵な作品だと思います。大好きです。 関根秋の通う高校には、ひとつの伝説がある。 3年に一度、文化祭で「サヨコ」の劇を上演しなくてはならない、というものだ。一番初めに「サヨコ」を上演した年、非常に大学進学率がよかったとかで、再上演することになるのだが、その年の文化祭でサヨコを演じるはずだった女生徒が交通事故で亡くなってしまって中止に。その年の大学進学率は史上最低だったとか。以来、密かに代々受け継がれているという。それはある古びた鍵に受け継がれている。サヨコを象徴する花瓶を入れたロッカーの鍵を受け継ぐだけの「サヨコ」もおり、劇を上演する年にあたった「サヨコ」は今までに5人いた。「サヨコ」の劇を上演した生徒、しなかった生徒、女子も男子もいた。 今年は、六番目の「サヨコ」の年。 その四月、サヨコという名をもつ転入生が現れるところから、物語は始まる。 もともと私は「サヨコ」という名が好きだ。 この名を聞いてすぐに思い出すのは吉田秋生『吉祥天女』の「小夜子」。 どうしてだろう、この二人は私の中で同じイメージだ。 そういえば、『吉祥天女』の小夜子も転入生だった。 恩田陸はひょっとして彼女をイメージしながらこの作品を生み出したのかもしれない。 理知的で、美人で、さまざまなものに秀でている沙世子。 彼女が転校してきてからの一年を描く物語の結末は、とても鮮やかだ。 「サヨコ」にまつわる謎も、非常におもしろく読み進めることができた。 また、『夜のピクニック』の戸田忍くんに通じるような秋の存在も見逃せない。とても好きなキャラクターだった。 ホラーのようでいて、ミステリらしく、それでいて、さわやかな青春小説の香りを併せ持つ、そんなこの作品は、思春期くらいの人たちにぜひとも読んでもらいたい小説だ。
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有栖川有栖氏が書く、「有栖川有栖」という人物が登場するシリーズはふたつある。曰く、「作家編」と「学生編」だ。「作家編」では有栖川有栖は推理小説家であり、大学時代に知り合った犯罪心理学のを専門とし、大学で助教授を務めている火村英生を探偵役にし、事件の解決が語られる。「学生編」では、推理小説を愛する有栖川有栖が大学で入会したミステリ研の仲間たち、とりわけ優秀であるのになぜか大学を卒業せずに残っている先輩の江神二郎を探偵役として事件の解決が語られる。 私は「作家編」で有栖川氏の作品にハマったのだが、今、熱烈に待っているのは「学生編」の続刊である。それゆえ、そのシリーズの最初にあたるこの作品について書いてみようと思った次第。 ミステリ研のメンバーと共に参加したキャンプで起こる殺人事件。 ひとり帰ると先に下山した女子学生と、事件とは関連しているのか? 犯人は彼女なのか? 学生編の好きなところは、青春の香りが失われていないところ。 あの年代に独特の、切ない悲しさに満ちている。 そんな、感傷的な雰囲気が好きだ。 そして、江神さんのもつ謎。 優秀でいながら、なぜか大学に留まり続ける彼。 一体何が彼を学生でい続けさせるのか? 正直なところ、その謎が、このシリーズの続刊を書きづらくさせている一因なのだとは思うのだが、これでつまらない結末を持ってきたら、本当にそれ以降読むのをやめてしまうかもしれない。 そのくらい、江神さんの幸せを願っているのだ。 どうか、彼を呪縛するすべてのものから解放され、穏やかに安らげる日の来ることを。 ……そう書いて、私はやはり似非ミステリファンだ、と実感した。 これって、全然ミステリの感想ではないですよね、ははは。
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東京BABYLON―A save for Tokyo city story (1) / CLAMP
文庫も既に画像ナシだった…。軽くショック。 私の手元に残った唯一のCLAMPマンガ。 そのほかに買っていたのはCLAMP学園だけだけど…。 今でも、やっぱり手放せないなと思う。 好きな話がたくさんある。 きっと、「OLD」は今読んでも泣いてしまうだろう。 そんな風に、思い入れの深いマンガ。 皇昴流は16歳の高校生ながら陰陽師として仕事をこなしている。彼の傍には双子の姉・北斗ちゃんと東京に出てきて知り合った獣医の桜塚星史郎さんがいた。 彼ら三人が出会う事件はさまざまに昴流の心を傷つける。 けれども、昴流くんはそれに屈しない。その強さが羨ましい。 最初に出たコミックスだと三巻で緑色の表紙のに収録されていた話が結構思い出深い。それは、「自分たちは地球を守る戦士なのだ。いつか誰かがそう言って、自分たちを目覚めさせてくれるのだ。」と信じる少女たちの話だ。 彼女たちとは違うけれども、私も少女の頃は「他とは違う」存在であると自分を信じていた。若くして死にたかったのもその表れのひとつだろう。要するに、そんなことでしか「違う」存在ではありえなかったというだけの話。 大学生のときに、「才能のないやつが早く死んだからってそれは夭折とは言わない。ただの早死にだ」という素敵な言葉を研究室の教授が仰って以来、ああ、私が早くに死んだところで何も意味を成さないんだなと思い知った。それ以降、自分は何を残せるのだろうかと考えながら生きている。 話が横道にそれたけれども、その話の中で、星史郎さんだったかなあ、「この世で一番偉いのは普通に働いて、普通の生活を送っている人ですよ」というようなことを言う場面がある。そういう人たちの働きなくして社会は立ち行かないのだ、ということ。そういうことを忘れている子供や若い人が多くなっているのではないかな、と少し思ったりした。でも、自分もそうだったので、多分大人になったらわかるんだろうと思う。だから、大人になるまでがんばって生きてほしいと思う。 最初に挙げた「OLD」は、十分現実の家庭でありうる話だと思う。 結末が切なくて悲しくて、どうなるかを知っていても涙してしまう。 そういう話だ。 結局昴流くんと星史郎さんの話は「X」へと持ち越されるのだけれど、私はどうなったのかを知らない。そのうち読みたいとは思うのだけど、「X」は挫折組なんだよね…。
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『豊饒の海』に16の年に出会ってから、私の中で三島は無視できない存在でした。といって、その作品のことごとくを愛するわけでなく、一部の作品を繰り返し繰り返し偏愛していたわけですけれども。 「三島由紀夫」とはなにものであったのか? この問いは、三島の死後に生まれ、三島とはまったく時間軸を異にして生きている私が出したい問いでもある。 何しろ、評者によってあれほど評価の分かれる人もいないだろうから。 彼をどのような存在としてとらえ、どんな立場から評するか、ということだけによっても、評価はさまざまにわかれるだろう。 それは、三島という人間が、単に「作家」という枠組みを越えて、「自分とは何か」という問いを提示し続けた結果なのだろうと思う。それほどまでに彼は孤独であり、自分の居場所を最後まで探し続けていたのではないだろうか。 橋本治氏の本を読んだのもこれが最初だ。 橋本氏といえば、『桃尻語訳枕草子』を一番に思い出す私にとって、この本はさまざまな意味で意外だった。 三島の評論もさまざまなものを読んだつもりだったが、そのどれもがほとんど三島と同年代を生きた人間の証言であったから、橋本氏のように「少し遅れた」同時代人のものの見方は新鮮だった。接しすぎていないからこそ見えるものを的確に拾い出していてくれたように思う。 知的で明快な文章で綴られる論調は非常にわかりやすく、読んでよかったと思った。 昨年、『春の雪』が映画化されたが、その続きはとても映画にはできないだろう。『春の雪』だけを取り上げることに何の意味があるのか、私には正直にいってわからないが、「豊饒の海」に興味を覚えた人にはぜひ読んでほしいと思う本であることは間違いない。
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ようやく読めました。 雪乃さん、がんばりましたよね。二ヶ月連続発行お疲れさまです。 今回のお話もいろいろと考えさせられるところがあってよかったです。 彩雲国のよいところは、みんなが一所懸命になって成長しようとがんばっているところだと思う。秀麗はもちろん、その彼女に認められようとがんばっている王も、周囲の人々も、みんなよくがんばっている。 みんな、秀麗の一所懸命さに惹かれてしまって、彼女にとっては本当の意味での敵という存在は、身の回りにはいなかったのではなかろうか。その意味で、この作品は改革だったと思う。 秀麗にとっては、新たな転機になってよかったのではないかと感じる。 前作から登場の新キャラ・タンタンも、今作から登場の隠密さんたちも、いい刺激を彼女に与えてくれそうだ。今後の展開がますます楽しみ☆ 最初から登場していたキャラクターたちも、それぞれ転機を迎えているようだ。個人的に気になるのは楸瑛の去就。藍家という名家に生まれたがゆえの懊悩は深いところだと思うが、劉輝のところを去らずにいてほしいなあ。楸瑛は、実は結構好きなんだよね。ええ、別に声が彼だからじゃないよ! それにつけても、藍家もみんななかよしだよね。 それで思い出したけど、黎深叔父さんの「秀麗に好感をもってもらおう計画」が今回も敢えなく邪魔されていたのがおかしかった。 それにしても、タンタン…。どうかそろそろ静蘭のことを「タケノコ家人」と呼ぶのは控えていただけないだろうか…。先日Webラジオで聞いた「栃木弁の静蘭」を思い出してしまって、非常に困るんだけど…。
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プレイガール K 1 (1) / ひうら さとる
いや、もう、めちゃくちゃ古いの、持ってくるなーって感じですみません。 私が初めて購入したひうらさとるさんのマンガ。 なぜなら、平間先生が萌えツボだったから。 ひうらさんは私が中学生の頃にデビューして、ちょうどなかよしではすれ違いでした。そのあと、雑誌が変わってフレンドで描くようになって、たまたま手に取ったのがこの話。 景子はがり勉の優等生。幼馴染のかわいい子には勝てないと思いながらも好きな男の子には振り向いてもらいたい! そんな彼女に救いの手を差し伸べるのが、学校ではやぼったい姿しか見せていないのに、実はカッコよくDJなんかもやっている化学の平間先生。 平間先生のプレイガール特訓が始まり……。 というわけで、景子は変身するわけですよ。 景子は女の子として等身大のキャラクターで、多分共感を得やすいタイプだと思う。彼女の悩みはありふれた、だけど誰でも持っている悩みで、だからこそこの作品も人気が出たのだろう。 しかし、私がこの作品を強く勧めるのはそこではない。 何よりも平間!!平間先生なのだ!! まさか彼の問題がこんなにクローズアップされるとは思っていなかった。しかしながら、ひうらさんの描くヒーロー;笑はなぜか私のツボをしっかり押してくれる人ばかりなのだ。ここからそれは顕著にあらわれて、今もなお刺激し続けている;; 頭も顔もよくて、素直ではない人スキーなみなさんに、ぜひともこの作品を勧めます。 おもしろいよ!!
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快楽の都―グイン・サーガ 110 / 栗本 薫
グインの新刊です。 まだ旅の途中です。 なんだかお代官さまみたいな人が出てきましたねえ! こういう人、栗本女史はお好きでいらっしゃるので、多分ここに何巻か留まっていらっしゃることでしょう。 一体パロにはいつ行けるやら? ところで、この巻で気になったのは、途中で道連れとなった傭兵・スイランの正体です。ふと洩らした言葉から、彼が沿海州、しかもヴァラキアの出らしいことは濃厚ですが、思わず「あんた、一体誰?」と問いかけたくなってしまいます。グインが○○○○なので、その辺に気づいてくれないのがもどかしいですねえ。 沿海州出身の人だとして、誰の手の者なのかということでも、またその後の展開が変わってきますよね。イシュトなのかカメロンなのか、はたまた別の人間なのか…。一体今後がどうなるのかやっぱり楽しみです。 そうなんですよ、寄り道するんでも、こういう書き方ならうまいと思うんですよ。あれもこれもと一冊の中に混在するとわけがわからなくなるというかですね。まあ、雑誌の短い紙面での連載と文庫書き下ろし連載を比べるなという話かもしれませんけども、その辺、やはり大事かなと思うわけです。 ところで、マリウスは生き生きしてますね!本当に水を得た魚のようです。 彼はこういう世界に生まれつけば、本当に何の悩みもなく生きられたんだろうなあ。 笑ったのは、さりげなく年齢にサバを読んでいるところ。 彼を「小鳥さん」などと形容される時がありますが、そんなかわいらしいタマかい!と心底思うのはこういう時です…。 でも、マリウスは憎めない。 普通の人間らしいキャラだと思います。
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出ましたねえ、12巻。 雑誌のほうは全然読んでいないので、どんな具合かいつも忘れ果てているのですが、なんか話が進みませんよね。 好きなので構いはしませんが、そろそろ脇道を好きなだけ延ばすのはやめて、本編を開拓していってほしいです。 多分、書く気になったらすぐに書き進められると思うので、ぜひにそちらを読ませてほしいわけですよ。 だって、もう12巻ですから。ええ。20巻までには終わらせてほしいですよね、やっぱり。 作品世界としては『喪神の碑』『カラワンギ・サーガラ』の流れを汲んでいるので、そちらを読了していた方がいろいろとつながりがよくわかってよいと思われる。特に主人公ルシファード・オスカーシュタインのとんでもない両親に興味のある方は読むべき!絶対読むべき! 12巻ではルーシーの父君、O2ことオリビエ・オスカーシュタインのとんでもない一面があらわにされているが、この辺、過去作品を読んでおくと一層わかりやすいだろう。なぜ、彼がルーシーの母君に固執するのかとかも含めて、ね。 話は宇宙軍の英雄と呼ばれ、ものすごい勲章を三つももらったルシファードが辺境の基地に左遷させられるところから始まる。彼の副官は鉄火な性格の女性士官ライラ |