あらあら、一年ぶりの新刊ですよ。がんばっているではありませんか、田中さんったら。 ってゆーか!! あいている年月が尋常でないわけですから、とっとと続きを書いてほしいわけですけどね、ええ。 年月があいたおかげで挿絵も出版社も変わってしまったわけで、でも今更新装版なんかほしくない私は買いなおしていたりなんかしないわけですよ。←まんがの新装版は買うくせにな;; 正直、変わった挿絵の丹野さんも好きな方なので(天野さんのお弟子さんだって本当ですか?)、新装版も欲しいんですけどね…お金と本棚の問題ですよ、ええ。ノベルズだしね。 それはさておき。 作品自体はやはりとても好きなのです。 中世ペルシアらしき異世界を舞台にしたファンタジーなんですけども、田中さんらしく蛇王ザッハークや聖王カイ・ホスローなどを絡めて、おもしろく展開させてくれています。主人公のアルスラーンにはいろいろと秘密が隠されていて、これがなかなかおもしろい。 隣国ルシタニアにいきなり攻め入られ、王である父・アンドラゴラスは囚われの身に。若年の王子・アルスラーンは勇猛で知られる騎士・ダリューンとともに落ち延びるが……というところから始まるお話は、決してただの貴種流離譚ではなくて、やっぱり生き方を考えさせられるのですね。 アルスラーンが見事祖国を敵の手から救い出し王位に就く第一部とそれ以降の第二部に別れているんですが、第二部で止まってしまっていたわけですよ。 第二部も結構おもしろいですよー。私、第二部のヒルメスは結構好きだなあ。ヒルメスというのは、アルスラーンのいとこにあたる存在なのかな。アンドラゴラスの兄の息子ということになっているけれど、実はアンドラゴラスとその兄の父王が息子の嫁に手をつけて産ませた子供だったりするんだよね。アンドラゴラスの兄が亡くなったとき、王位は自分のところに回ってくるはずだったのをアンドラゴラスが簒奪したといって敵対している人です。いろいろ苦労する中で成長してきたかなーと思うんですよね。ぜひ、途中で止まっている人も読んでみてはどうでしょうか? 魅力的なキャラクターは数多くありますが、私はやはりナルサスが好きですねえ。なので、今回の彼のエラムに告げたセリフにはちょっとドキっとさせられました。ダリューンとの会話が好きです。女性陣ではファランギースですかねー。この人はユニークでよいです。 借金の多い田中氏ではありますが、旧作の続きを延々待ち続けている人がいるということを忘れずがんばって欲しいと思います。 私としてはタイタニアとかもがんばってほしかったりします……。
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昨日は<彼>が亡くなった日なのです。 私にとって、だから長年の間、12月16日という日は心に穿たれた楔を意識せずにはいられない日、なのです。 何のことかお分かりにならない方は、速やかにこの話をご一読ください。絶対におもしろいですから! 銀河帝国と自由惑星同盟は、長らくの間、戦争を続けていた。 その膠着は第三勢力であるフェザーンの介入もあって、容易に解けそうにもなかった。ところが、そこにラインハルト・フォン・ローエングラムという輝ける才能を持った、若く美しい青年が現れるにいたって、銀河の歴史は音を立てて流れ始めるのだった……。 ということで、表題の「英雄」というのは、このラインハルトのことを指すのだと思われます。彼には、ジークフリード・キルヒアイスという少年期からの親友がいて、苦楽をともにしてくるのですが……。 そして、この物語の影の主役は自由惑星同盟の智将<魔術師ヤン>ことヤン・ウェンリーです。茫洋として怠け者のように見えながら、頭の中では誰も思いつかないような戦術をたて、天才であるラインハルトをしばしば翻弄します。私は、人間として、ヤンを好ましく思い、尊敬します。心情的にはやはり私は民主主義を守る自由惑星同盟側に立つと思います。 しかしながらミーハー的には絶対王政を誇る帝国軍の徒なのです。特に、「帝国軍の双璧」と呼ばれる二人の青年提督がお気に入りです。 このお話には、それ以外にも多種多彩な人材がひしめきあい、それぞれに読者を魅了します。それでいてしっかりと話を纏め上げたのは、田中芳樹ならではと思います。 欲を言えば、外伝まで予告どおりに刊行してほしかったですけどね! とにかく、おすすめのお話です。 アニメだけ見て満足しないで、ぜひとも原作を読んでください!!
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お涼の最新刊です。 お涼はガンガン出してくれるんですよね。コミカライズされている関係もあるんだと思いますけど、他のもがんばってくださいね。 カバー見返しの作者の言葉に、「今回、本のサブタイトルは『泉田警部補の受難』にするつもりでしたが、シリーズ中の他の作品と区別がつかなくなるのでやめました」とあって、乾いた笑いを浮かべてしまいました。 今回は、なぜかすっきりと読めなくて、個人的に悲しい感じ。 事件の内容が薄っぺらい感じだったのかも。いつものように化け物が絡んでこない分、先が読めるような感じでおもしろくなかったのかもしれない。 あと、お由紀の出番も少なかったしなー。もっと三角関係的展開をベタにやってもらったほうが読んでいてドキドキ煽られる気がする。 お涼の気持ちは読者にはバレバレだが、果たして本当に泉田くんは気づいていないのだろうか。おかしいような、おかしくないような…。 その辺、泉田一人称にも限界が見えてきた…というか、なんというか。 一点、興味深く読んだのは、『ナルニア国ものがたり』に関する記述。 映画にする際にも、あの辺りには相当気をつかっていたのは確かですよね。そのへん、熱心な原作FANは映画を薄っぺらく感じているみたい。宗教的なものを背景にもっているからこその重みというのが、あの作品には確かにあるから、それを全世界に共通に…というエンターテインメントに置き換えると難しい部分も出てくるのでしょう。 しかし、そんなことは深く考えないで何でも受け入れてしまうのが日本人だよなあと思ったりする まあ、とりあえず、次巻も楽しみに。
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ついに来た!田中芳樹です。 それなのに、なにゆえお涼? ちょっと他のを語ると真面目になってしまうので、まずは軽く…というわけで、お涼さまです。 美人で頭脳明晰、運動神経バツグン、お金持ちでその上警視という役職の薬師寺涼子。人は彼女を「ドラよけお涼」と呼ぶ…。ドラキュラさえもよけて通る。彼女の後ろには何も残らない…はた迷惑なミニ台風。そんな彼女のお目付け役に任ぜられたのは泉田準一郎くん。涼子は彼を下僕扱い(…でも、そこにはほんのりラヴが感じられます♪)。 さてさて、お涼が出くわすは、普通とはちょっと違った難事件? 今日も今日とて、美脚もあらわに事件解決にがんばります!? なんといってもお涼さま!! このシリーズはそれにつきる。 彼女の、周囲のことなど知ったこっちゃないというやりたい放題振りには、読んでいるこっちがスカッとします。上記のような涼子のプロフィールを見ていると、「けっ!」と思ってしまうのですが、泉田くんに対する不器用でいじましいアプローチを見ていると、お涼さまのかわいさがクローズアップされて、女性から見ても全然お涼に反感なんて持てないんですよね〜。 泉田くんも、わかってんのかわかってないのか、あんまり自分に自信を持っていないような感じだけど、ノンキャリアでここまで上がってきたプライドみたいなものあるし、実力もあるしという感じで、なかなか魅力的ですよね。ヘタレだけどな! そうそう、人称はこの泉田くんの一人称なのですが、それがまた情けなさ満載でグッドなのですよ。 さてさて、この恋の行方は一体どこへ流れ着くやら…。 ドラマCDも聞かせてもらったんですけど、キャストを見なくても 泉 田 く ん が 井 上 和 彦 さ ん だ とわかってしまう自分がかなりイタイです。 ちなみにお涼は川上とも子さん(あかねちゃんだね!)です。
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