きみにしか聞こえない―CALLING YOU きみにしか聞こえない―CALLING YOU
乙一 (2001/05)
角川書店


例によって、この小説もタイトルがやたら気にかかっていた。
読む前から非常に気にしていたのだが、読んでみてタイトル以上に素敵な作品だと思った。
私は、乙一氏の作品はこういうのが好きらしい。
他二本の短編も悪くはないのだが、表題作の切なさに圧倒されてしまって、あまりよいように感じられなかった。
その意味では、少し残念なのだろうか。
それにしても、表題作は本当に私の好みだった。

感想らしい感想は書けそうにない。
すぐに読める作品なので、ぜひ読んでほしい。

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さみしさの周波数 さみしさの周波数
乙一 (2002/12)
角川書店


読み終わったので、もうひとつ乙一さんで。
あとがきでご本人がうだうだおっしゃっていますが、ここに収められた話は「せつない話」群です。
その中でも、私は巻頭の「未来予報」がよかったかな。

小学生くらいの頃って、自分に不思議な力があるような思い込みをすることってあるよね。この話では「未来を見る力」を持っているという転校生の少年と、欠席がちなその子の近所に住む少年と少女のお話。ある日、「少女が死ぬことがなければ、お前たちは結婚するよ」という未来を告げられた少年と少女。ぎこちなくなってしまった三人の関係。ラストがほろっとくるような感じでなんとも言えなかった。
ああ、こういう話も書けるんだ、と思った。

乙一さんの言葉の選び方って独特だと思う。
印象に残るタイトルを作るのが上手。
私は、そのタイトルだけで、読みたさが募っている作品がまだいくつかある。
だけど、続けて次!というようには読みたくない。
そうするにはちょっともったいない感じがあるのだ。
だから、またふと思い出したときに次の作品を読んでみたいなと思う。
次はなんだろう?「Calling you」かな?
スニーカー文庫の作品は挿絵と装丁が綺麗でやはり惹かれる。
その次に読んでいそうなのは、講談社のミステリーランド『銃とチョコレート』ですね。ははは。

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失踪HOLIDAY / 乙一

乙一さんですね。
乙一さんは『夏と花火と私の死体』を今を去ること二年前に読んだきりだったのですが、これはそれとは全然違っていました。少女が主人公なのは同じなんだけど、性格が全然違っていたので、印象も違ったのでしょうね。ナオちゃんはめちゃかわいかった☆

母の再婚によってとんでもないお金持ちの娘になってしまったナオ。だけど、母はその後数年で亡くなってしまう。ふさぎこんでいる父を見かねて手芸教室に放り込むと、更に数年後、父はキョウコという人と再婚をするという。ナオとキョウコはお互いに好意をもてないまま、にぎやかな言い合いをしながら生活していたが、ある日、ナオは自分が留守の間に誰かが自分の部屋に入っていることに気付く。キョウコの仕業と決め付けたナオは、自分は失踪したことにして実際は使用人の部屋に間借りし、その証拠をつかもうとするが…。

という内容なのですが、ナオがすっごくかわいいんですよね〜。いいキャラです。前に読んだのがデビュー作だったせいもあるかもしれないけど、こんなにポップな作品だとは思っていなかったので、余計におもしろかった気がします。こういうのも書けるんだ、みたいな。
オチも意外な感じで、なるほど〜と思いました。

乙一さんのスニーカー文庫作品はタイトルと表紙イラストが素敵で前々から気になっていたのですが、ちょっと集めちゃうかも…。
それなのに、NO IMAGEなのは残念だ〜〜。これも、ナオがかわいいんですよ〜。

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