<革命>シリーズもいよいよ六冊目を迎え、折り返しに入りましたね。 ばら撒かれた種子が芽吹いていくように、事件も広がりを見せていきます。 五條さんがどんな結末を用意していてくれているのか、とても楽しみです。 事件が収束へ向けて進んでいるためなので仕方ないと思うのですが、バラバラとしている感が拭えず、その点、物語に集中し切れなかったような気がします。このあと、ずっとこうなのかな〜?謎が少しずつ解明されてきているのは嬉しいんですけどね。 ファービーの原料が明らかにされましたが、もしもああいった形で薬が出回っていくとしたら、末恐ろしいなあと思いました。合法ドラッグって、存在しているわけだし、それにハマっている人もいるのだから、それは人それぞれなんでしょうけど。改めて、薬に依存する人間にはなりたくないと思いました。(私は日ごろから薬をほとんど使いません。) いずれにしても、鍵となるのは「サーシャ」ですよね。 彼は、一体何を望んでいるのだろう? そして、彼の頭の中で、この国はどんな国になっていくのだろう? 私には、まだ見えてきません。
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新年の第一冊目は五條さんです〜。 は〜い、今年もまだまだ五條さんに夢中だと思われますよー。 とりあえず、年度末には発売になるであろう<革命>シリーズの文庫と単行本は期待しております。わくわくだわ。 さて、この『瓦礫の矜持』。 個人的に「矜持」という言葉が好きなので、インパクトがありました。 私は「自尊心」とか「プライド」とかいう言葉よりも「矜持」の方が好きなんですよ。前者は最近よく見かけるせいでしょうか。なんだか安っぽく思えてしまうんですよね。(だけど、一条ゆかりの『プライド』は好きだ。終わり方次第では多分買ってしまうでしょう。) 「矜持」を高く保つことのできる人間は好きです。それに見合う才能や能力は必要だと思いますけどね。できれば自分もそんな人間でいたいものですが……どうなんでしょう? この話は、簡単に言えば警察に否定的な感情を持つ人々の復讐譚のような感じでしょうか。直前に交番に立ち寄ったにも関わらずストーカーに殺されてしまった妹を持つ男性を中心に、東北の中心都市を舞台に話は進行していきます。 五條さんは割と数人の人物の心情と行動を組み合わせて事件を作り出していく話を描くことが多いと思うのですが、この話もそういった流れ。 その中で、タイトルの『瓦礫の矜持』とは一体どういう意味なのだろう、と思っていました。最後まで読んで、自分は、「ああ、これは瓦礫にも矜持があるということなのだな」と理解したのですが、どうなのでしょうか。私の言う「瓦礫」とは掃き溜めに回された黒羽であり、自分の大切なボードゲームを汚されたというだけで人を刺した大野や覗きをしたことで自分を捕まえた警察に逆恨みをする岸田でもある。 つまり、どんな人間にも矜持はある、ということなのだ。 だけど、自分も時々それを忘れそうになることがある。 思い上がってはいけない。 自戒を含めて、そう書いておこうと思う。
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シリーズ外短編連載の形だったのでしょうか、一冊でひとつのまとまりになっています。『蝶狩り』と同じパターンではあるのですが、断然こっちの方がおもしろかったです。←女が出てこないからか!? 基本的に、五條さんは長編の方が文句なくおもしろいので、短編を読んでおもしろいと感じたのは『夢の中の魚』以来かな?久しぶりです。 走り屋グループ「涅槃」の幹部・亞宮は「四龍会」との抗争の折に逮捕され、<K7号施設>に収監される。そこは政治・思想犯ばかりが収監されており、亞宮は明らかに異質な存在だった。加えて、施設は彼がかつて収監されたことのある少年院などとは全く違っており、看守の存在がなく、代わりにいるのはカウンセラーと呼ばれる存在だった。ある程度の自治を許されたその施設では、収容者は「生徒」、カウンセラーは「先生」と呼ばれていた。亞宮が収監されてから、少しずつ、施設の中の空気が変化してゆく……。 という感じのお話です。 非常におもしろく読みました。 政治・思想犯って、とても特殊であるように感じます。 それは、私に拠り所とするような「何か」がないからかもしれません。 果たしてそれは幸福であるのか不幸であるのか……。 しかし、亞宮のように強くありたいとは感じます。 ラストのエピローグは……どうでしょうか? 正直、宇賀神にはもう少し違う感じを想像していたので、ちょっと残念だったりしましたが、あれはあれで。 さて、五條さんの残り一冊は『瓦礫の矜持』です。 いつ読めることやら…。
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『冬から来た依頼人』の続編…になるようだ。それが出版されているという話は聞いていたものの、これがそれとは知らなかったので読み進めて驚いてしまった;; 桜庭さんのお仕事の短編連作。最後に集約されていくのが相変わらず見事。 五條さんは本当に構成が見事ですね。 どんなお話を読んでもそれを感じます。長編はもちろんのことなのですが、こうした短編オムニバスでもしっかり伏線をちりばめて回収して、集結させる腕が見事です。読ませます。 しかしながら、こちらにはあまり思い入れがなかったので、淡々と読みすぎました。いかんな。 あと二冊待ち構えているので、今日はこの辺で筆を置きます。 短くてすみません。
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断鎖(Escape) / 五條 瑛
文庫はNO IMAGEだった…。くっすし。 五條さんのお話は<鉱物>シリーズで入りました。こちらのシリーズが諸事情のため止まってしまっているのが残念でならない人間のうちの一人です。でも、いろいろ難しいんでしょうね。今朝もミサイル発射のニュースでもちきりですが。 そんなわけで<革命>シリーズです。「R/EVOLUTION」ということで、スラッシュの後ろのアルファベット一字ずつのサブタイトルがそれぞれの作品についています。『断鎖』は「Escape」です。 過保護な両親から逃れるために家出を繰り返す亮司に、謎の男・サーシャは囁く。「革命を起こさないか、この国に」 平和に馴れ、怠惰に暮らし、自分さえよければそれでいいという情のない人間の集まり。 もちろん、そんな人間ばかりではないはずなのだが、本当に、サーシャのような人間の術中にはまって、知らずこの国が違う国になってしまうのではないだろうかと感じてしまう。 この話自体は、亮司が両親という鎖を断ち切って、自らの選択で新たな鎖につながれる話と言ってもいいのかもしれない。 成人して何年たっていても、「親」という呪に縛られている人間は意外と多いのではないだろうか。私自身、未だにその縛から逃れられていない。「親」と「子」という縛りから抜け出せないから、今の状況があるのだろうと思う。独立して、自分ひとりで何もかもをまかなっているようでありながら、その影にひそむ親への「何か」。 この話は、そういう意味でとてもイタイ話だった。けれど、私は亮司のその弱さも含めて、彼という人間がとても好きだ。 ところで、サーシャ、ですよね。この方は一体……。本当に謎。
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