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ゴーストハント?旧校舎怪談 (幽BOOKS)ゴーストハント?旧校舎怪談 (幽BOOKS)
(2010/11/19)
小野不由美



長らく入手困難だった<悪霊>シリーズが、装い新たに出版!
ファンとしては嬉しいニュースでした。早速読了してしまいました!!

これを書くと昔からのファンの方には気分を害されてしまうかもしれませんが、私はこの作品はかなり遅れてきた読者だったので、文章も挿絵も、少し、ええ、読みづらいというかイメージが違うというか、ちょっとつらかったんです。作者と出版社の間でのやむをえないルールがあってそうなっていたというのは理解できたので、そのことは仕方がないかなとは思います。それでもシリーズを読了したのは、お話の持っている力ゆえですから、やはり小野さんのお話の持つ力は素晴らしいなあ、と思うわけですね。
コミックを担当されたいなだ詩穂さんはものすごくイメージぴったりで大好きなものですから、その上大幅リライトのこの新装版は、本当に嬉しい作品となりました。

「本当に恐ろしいのは人の心」

このお話はホラーに分類されているのですが、闇雲に恐怖に導くわけではないのですね。
渋谷サイキックリサーチの仕事はむしろ科学的で、科学で処理できないからこそそこにあるのは心霊現象であるという導き方をする。
そういう部分というのが、このお話の読者層として定義されていた少女時代には大変重要なのではないかなと思います。
恐ろしいのは人の心だからこそ、人の心を大切にして過ごすことが求められるのではないかなという気がするのです。

改めて読み返すと、最後に明かされる秘密への伏線がきちんと張ってあることに気づいてにやりとしました。
そのあたりにも注意を向けながら読んでいきたい今回です。

シリーズ七作のリライト発売は決定のようですが、『悪夢の棲む家』と新たなお話は、発売されるのでしょうか。
その辺も気になります。

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ちはやふる(10) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(10) (Be・Loveコミックス)
(2010/09/13)
末次 由紀



職業柄、百人一首に触れることは多々あったのですが、この作品のおかげでますます楽しくなりました!!

美人で活発な性格の姉と比較して「いいところなし」と自分のことを思っている千早。
転校生で百人一首が得意な新と仲良くなり、幼馴染の太一と三人でチームを組んで大会に出場するけれど、優勝はできなかった。
大会直後、新はまた転校することになり、三人はそれぞれの道を歩き出す。

千早と太一は高校で再会、かるた部を作ってかるたの魅力を少しずつ周囲に伝えていく……。

なんだかおおざっぱ過ぎて、お話のよいところがさっぱり伝わっていない気がしますが、お話としてはそんな感じです。
かるた部の面々が個性的で、彼らが千早にほだされてかるた部に入部していく過程もおもしろかったのですが、私の関心を一身に集めているのは太一!!
太一の報われなさ加減がツボで読み進めていると言っても過言ではありません!!
太一は千早が好きなんですけど、千早はまだまだそんな情緒は発達していません;;
これからどんなふうに話が進んでいくのかが、とても楽しみです。

今、彼らの時間では高校二年生の夏。
今年の大会も熱い戦いになりそうです。

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アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸
(2010/09/10)
海堂 尊


やはりおもしろかったです!!
このシリーズは読み始めるととまらないですね!!
最後まで一気に読んでしまいました。

東城大学付属病院で起こった殺人事件。しかも、その犯人は高階病院長!?
田口&白鳥がアリバイトリックに挑む。

というような内容ですが、今まで一番ミステリっぽい印象を受けました。
しかしながら、Aiセンター設立などもしっかり絡んでいて、筆者のもっていきたい方向がいよいよ明確になってきた感じです。
キャラクターもどんどん増えているので覚えるのが大変になってきました;;
でも、物語世界がすべてリンクしているので面白く読めます。
そこが海堂作品のよいところだと思います。

個人的には桜宮小百合さんの復活で今後の展開が楽しみになってきました。

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ひかりの剣ひかりの剣
(2008/08/07)
海堂 尊



現在のところ、私が海堂作品で最もイマイチと感じている作品。
……いえ、多分期待し過ぎたんです。速水先生の大学生時代の話と聞いて。
いかに速水ミーハーかがわかりますな;;

全国の医学部の剣道部によって争われる医鷲旗大会。その頂点を争う東城大学には速水、帝華大学には清川というふたりの剣士がいた。この物語は、二人の二年間を視点を交互に変えて描き出している。さて、ふたりの勝負の結末は!?

という感じなのです。時間的には『ブラックペアン1988』とかぶるところもあります。高階先生は帝華大から東城大に移動してくる時期なのですが、剣道部の顧問を務めていて、その際清川とある約束を交わすハメになります。そういう部分も含めて楽しくお話を読み進めていたのですが、ラストが個人的には気に入りませんでした;; ははは。←読んでみたらわかるかもしれません。

『ジーン・ワルツ』よりも先にこちらを読んでしまったので、清川がどんな医者になるのだろうかと興味津々でしたが、あまり変わっていないようでしたね。でも、学生の頃の彼はなんとなく線の細い少年のような印象だったのですが、大人になった彼はカッコイイ系の美男子という印象でした。さまざまな恋愛遍歴が磨いたのでしょうか……。

というわけで、本編からは大分逸脱している感じなので、これは速水先生や清川先生に興味のない方は読まなくても全く差支えがないかと思います。でも私は速水先生のファンなので、文庫になったら買います。 終わり。

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ジーン・ワルツジーン・ワルツ
(2008/03)
海堂 尊



しばらくぶりです。久々に読書をするようになりました。海堂さんの本をまとめて読みましたので、少しずつ書いていこうと思います。

それでなぜこの話からかというと、一番外伝らしかったからです。
現在のところ、『イノセント・ゲリラの祝祭』以外すべての海堂作品を読み終えたので、作品同士のつながりも大分見えてきました。とてもおもしろいので、文庫になったら片端から買おうと思っています。

曽根崎理恵は不妊治療に携わる産婦人科医師。帝華大学で働く傍ら、マリア・クリニックという病院に出向いている。マリア・クリニックの院長、三條は末期がん、その息子は地方で長らく産婦人科医を務めていたが、ある手術の結果を巡って逮捕・拘留されている。現在、マリア・クリニックには五人の妊婦が通っているが……。

というような感じで物語は始まります。曽根崎先生の上司に清川先生という方がいらっしゃるのですが、この方は『ひかりの剣』で描かれる、速水先生の大学時代の剣道のライバルです。どんな医師になっているんだろうかと思っていましたが、大学時代の面影が大分残っていて楽しかったです。私、彼のようなタイプも好きなんですよね;;
そして、この物語は『医学のたまご』ともリンクしているのでした。……鈍い私は三分の一くらい読んで気づきましたが、勘がいい人なら一ページ目で気づくと思います。だから、これは『医学のたまご』よりも14年くらい前の話になるかと思います。

産婦人科医療は本当に大変になっていると思います。その厳しい現状の一端を、これを読むことによって知ることができました。妊娠したら、赤ちゃんが生まれることは普通のことだと思っていましたが、あんなにも流産する可能性が高いこと、それにもいろいろな要因があることを知りました。政府は夫婦が子供を産むためには何が本当に必要なのかをもっときちんと考えるべきではないかと思います。
願わくは、誰もが安心してこどもを生み育てられる社会となることを。

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