しばらくぶりです。久々に読書をするようになりました。海堂さんの本をまとめて読みましたので、少しずつ書いていこうと思います。
それでなぜこの話からかというと、一番外伝らしかったからです。
現在のところ、『イノセント・ゲリラの祝祭』以外すべての海堂作品を読み終えたので、作品同士のつながりも大分見えてきました。とてもおもしろいので、文庫になったら片端から買おうと思っています。
曽根崎理恵は不妊治療に携わる産婦人科医師。帝華大学で働く傍ら、マリア・クリニックという病院に出向いている。マリア・クリニックの院長、三條は末期がん、その息子は地方で長らく産婦人科医を務めていたが、ある手術の結果を巡って逮捕・拘留されている。現在、マリア・クリニックには五人の妊婦が通っているが……。
というような感じで物語は始まります。曽根崎先生の上司に清川先生という方がいらっしゃるのですが、この方は『ひかりの剣』で描かれる、速水先生の大学時代の剣道のライバルです。どんな医師になっているんだろうかと思っていましたが、大学時代の面影が大分残っていて楽しかったです。私、彼のようなタイプも好きなんですよね;;
そして、この物語は『医学のたまご』ともリンクしているのでした。……鈍い私は三分の一くらい読んで気づきましたが、勘がいい人なら一ページ目で気づくと思います。だから、これは『医学のたまご』よりも14年くらい前の話になるかと思います。
産婦人科医療は本当に大変になっていると思います。その厳しい現状の一端を、これを読むことによって知ることができました。妊娠したら、赤ちゃんが生まれることは普通のことだと思っていましたが、あんなにも流産する可能性が高いこと、それにもいろいろな要因があることを知りました。政府は夫婦が子供を産むためには何が本当に必要なのかをもっときちんと考えるべきではないかと思います。
願わくは、誰もが安心してこどもを生み育てられる社会となることを。